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【子供の自己発揮】ごっこ遊びはなぜ重要なのか? 保育士としての留意点とおすすめごっこ遊びネタ、声かけ例

【子供の自己発揮】ごっこ遊びはなぜ重要なのか? 保育士としての留意点とおすすめごっこ遊びネタ、声かけ例
ごっこ遊びは、子供たちの成長を促す大切な時間。園で使える遊びネタをご紹介!

「ごっこ遊び」は、子どもが想像力を養い自己発揮していく過程で、友達とのコミュニケーションを通して、さまざまな刺激を与えてくれるものです。幼児期においてごっこ遊びはとても重要であり、保育士としてより良い環境を与えたいと考える人も多いことでしょう。今回は、ごっこ遊びがなぜ大切なのか、また子供たちがごっこ遊びを通して何を学ぶのかについて、改めて考えながら、保育士のかかわり方の留意点についてまとめます。

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ごっこ遊びが幼児期に重要な理由

ごっこ遊びが幼児の成長に欠かせない役割を持っている事実は、発達心理学の世界では古くから知られています。心理学者のレフ・ヴィゴツキーは、ごっこ遊びを認知・情緒・社会的発達を促していく高度な遊びだと考えていました。ヴィゴツキーの著書「教育心理学(1926年)」では、ごっこ遊びを幼児期から就学前期全体の発達を凝縮したものであると捉えています。

また発達心理学者で有名なジャン・ピアジェが提唱する4つの発達段階において、ごっこ遊びは前操作期(2~7歳)にあらわれ、象徴機能の一部であるとしています。身の周りにある物を、別の物に見立てる「見立て遊び」から始まり、やがてイメージを用いて遊ぶ「ごっこ遊び」に成長するとされています。

ごっこ遊びから子供が学ぶこと

子どもたちは、他者とのかかわりを持ちながら、自分がみて経験した世界を「ごっこ」遊びとして表現していきます。ごっこ遊びを行うことで、以下のような学びがあると考えられます。

 

  • 「自分の内面の充実」から「他者への興味」「他者とのコミュニケーション」と段階を応じて遊びが充実する
  • 「探索行為」からはじまり「認知」、さらに「応用していく力」「見立てて遊ぶ力」を養う
  • 遊びを通して自己表現をする
  • 周囲の物に対してイメージを持つ
  • イメージの世界を広げる
  • イメージと現実に共通性・社会性を見いだす
  • 他人とイメージを共有する
  • 他人とかかわりを持つなかでイメージを広げていく
  • ことばを増やす
  • 譲り合う、折り合いをつける、話し合うなどの社会性を育てる

保育士として留意したいごっこ遊び中のかかわり方

ごっこ遊びにおいて、大人の援助はあくまでも「見守ること」に徹する必要があります。もちろんケガや事故につながる行為は注意するべきです。しかし、ふとした子どもの発見や、イメージの表現を保育士の言動で妨げてしまうと、成長において大きな影響を与える可能性もあります。「見守る」保育は保育士にとって歯がゆいことですが、子どもとかかわるうえで心がけておきましょう。

ごっこ遊びをする子どもたちに対しては、「見守る」ことに加えて、以下の点に留意してみましょう。

  • 共に楽しむ
  • 大人の固定観念に子どもたちをしばらない。役柄や設定などにおいて決まりきったことや常識以外の状況も柔軟に考え楽しむ。
  • 子ども一人一人と信頼関係を築き、子どもの心の支えやよりどころとなり遊びを援助していく
  • 一人一人の子どもたちが、膨らませたイメージを表現できるように援助していく。「秋になると寒いね、お花さんも寒いって言ってるかな?」など想像が膨らむような豊かな言葉がけをする。子どもの「葉っぱのお布団かけてあげようかな」などの言葉には「ステキだね、きっと喜ぶよ」などと発想を伸ばすように認めていく。
  • イメージの食い違いでトラブルがあったときは、保育者がお互いのイメージを共有できる機会をもってあげる。「●●くんはお茶碗をコップと思ったのよね、●●ちゃんはコップではないと思ったのかな? 同じ形のものを見つけてコップにしようか」など、保育士が仲立ちになりごっこ遊びが楽しく持続できるように援助する。
  • 子どもの想像力を大切にしていく。子ども同士の関係性や遊びの内容はしっかり把握しながらも、時には「先生もジュース飲みたいな、かんぱーい」と参加したり、「あれ? 赤ちゃんが泣いてるね、ママを呼んでいるのかな」など、遊びと想像の幅を広げるような言葉がけをしていく。

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コーナー遊びにも!保育士にオススメのごっこ遊びネタ

ごっこ遊びは、子供たちが自発的にはじめるケースも多くありますが、保育士の誘導によって、さらに違う興味を引き出すことが可能です。園内で実践できるごっこ遊びの代表的なものを集めてみました。

電車ごっこ

【時間の目安】30分程度

【対象】2歳~年長

【人数】何人でも

【用意するもの】いす

【内容】

  1. 「電車に乗ることは好きですか?」「電車に乗ったことがある人」などと子どもたちの興味を集める。電車の絵本や紙芝居などを読み聞かせして、イメージを膨らませていく。
  2. いすを座席にみたてて並べ、子どもたちと電車ごっこをスタートさせる。
  3. 子どもたちの様子に合わせて電車ごっこを楽しむ。車掌やお客さんなどに分かれたり、切符や帽子などの小道具を使ったりして、遊びを展開させていく。

★ 「窓の外に何が見えるかな?」「お弁当を販売しますよ~」「次はおもちゃ街で~す」などイメージが膨らむような言葉がけをしてみましょう。電車ごっこからお店屋さんごっこへと展開していくのも楽しいですね。

お店やさんごっこ

【時間の目安】30分

【対象】年中~年長

【人数】少人数

【用意するもの】

お店の売り物を用意。例えば、ドーナツ屋さんであればドーナツやトングを、お寿司屋さんだったらお寿司を制作するか、おもちゃなど。エプロンやお金、お財布などがあるとイメージが膨らみます。【内容】

  1. どんなお店屋さんをしたいか子どもたちと決める(※人数にもよるが、2~3種類に絞っておくとスムーズ)。
  2. 「どんな味がしますか?」「どんなふうに売っていますか?」などと、子どもたちに質問をして興味をひきつける。
  3. まず2~3人がお店の店員となり、イメージのもとに模倣をしていく。他の子どもたちはお客さんになって、注文したり、食べる真似をしたりする。
  4. 「店員」と「客」の役割を決めて、時間を区切って交代。

★ 実際に作ったものを買って、持ち帰るのもいいでしょう。たくさんの品物を作り、売ったり買ったりしたものを家庭で話しながら遊ぶことで親子の会話も広がりますね。子ども同士のイメージを発揮しながら、自由にお店さんごっこを楽みましょう。全員で遊んだあとも、自由遊びの時間にお店やさんごっこを楽しめるよう、使用したおもちゃやエプロンを保育室に設置しておくといいですね。

家族ごっこ

【時間の目安】30分

【対象】年少~年長

【人数】少人数

【用意するもの】おままごとセットなど

【内容】

  1. 「みんなの家族はおうちで何をしていますか?」「どんなお話をしていますか?」などと問いかけて、子どもたちが想像しやすいように促していく。
  2. 子どもたちから具体的なイメージが出ない場合は、「先生のお母さんはね……」と保育士からヒントをだしていく。
  3. 子どもたちがしたい役割を決めて、家族ごっこを楽しむ。
  4. おままごとセットや、赤ちゃんのお世話グッズおもちゃなどがあると、ごっこ遊びが発展していきやすいため、様子をみて用意していく。

★ さまざまな家庭環境の子どもがいますが、ごっこ遊びだからこそ父親・母親・兄弟・姉妹の存在を模して楽しめるのだと思います。あまり神経質にならず、自然な子どもの姿や言葉を大切にしてあげたいですね。

ヒーロー&ヒロインごっこ

【時間の目安】20分

【対象】年中~年長

【人数】少人数

【用意するもの】マント、王冠、小道具など

【内容】

  1. 子どもたちとなりきりたいヒーローやヒロインを決めて、そのキャラクターの特徴的なグッズを制作。
  2. ヒーロー&ヒロインごっこをはじめる前に、必ず「たたいたり、けったりしない」「たとえフリであっても友達が嫌がったらやめる」などの約束ごとをしっかり伝える。
  3. 小道具を身に着け、それぞれがキャラクターになりきるよう促す。

★ 順番に「何に変身したのか」「どこが好きなのか」などを発表し合う時間をつくるのもよいでしょう。男女にかかわらず、ヒーロー・ヒロインのどちらを楽しめるのもごっこあそびならではです。ごっこ遊びだからこそ演じられる子どもの内なる思いを伸び伸びと表現させてあげたいですね。

郵便屋さんごっこ

【時間の目安】20分

【対象】2歳~年長

【人数】何人でも

【用意するもの】ポスト、紙、封筒、クレヨン、鉛筆、

【内容】

  1. 「お手紙をもらったり書いたりしたことがありますか?」「お手紙はどうやって届くか知っていますか?」などと質問したり、架空の人物(サンタクロースやアンパンマンなど)から手紙が届いたことにしたりして、子どもたちのイメージを広げていく。
  2. 友達に手紙を書くグループ、郵便局員になるグループを分けて順番にごっこ遊びを楽しむ。

書字能力には個人差があるため、手紙の内容は絵に限定するのもよいでしょう。また、封筒のあて名はわかりやすいように保育士がだれに書いたのかを聞いて、鉛筆で記載しておきましょう。

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保育にごっこ遊びをどんどん取り入れていこう

保育者は遊びを展開させようと、「これはなに?」「こうしよう!」などと、ついいろいろと口を出してしまいがちです。大切なのは子どもたちの一人一人のイメージや表現方法を見守っていくこと。友人同士でトラブルに発展しそうなときや、ケガにつながる行為は注意する必要がありますが、できるだけ指摘を避け、行動を促すような言動を控えるようにしたいですね。

また、保育士のアイデア光る言葉がけが、次の遊びへと展開していくこともあります。ごっこ遊びをしている子どもたちの様子を傍観するだけではなく、遊びが広がるヒントをスパイスとしてプレゼントしてみましょう。

ごっこ遊びの中では、いつもは見られない子どもの意外な一面や、わからなかった友達関係が見えるときもあります。さまざまなチャンスととらえてしっかりと見守っていきましょう。

参考図書:

  • 今井和子著「なぜごっこ遊び? 幼児の自己世界のめばえとイメージの育ち」(フレーベル館)
  • 余暇問題研究所著「すぐできる! 子どもが喜ぶ! 保育スタッフのためのあそびマニュアル ごっこ(模倣)あそび」(ミネルヴァ書房)

    特撮やアニメに、子ども以上にハマる #保育士あるある

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