『保育士が抱える「辞めたい」を変える』の著者による書籍紹介

保育士転職のいろはを運営する私は、2025年8月1日にAmazonが提供する電子書籍サービスであるKindleで、『保育士が抱える「辞めたい」を変える』という書籍を出版しました。

保育士が抱える「辞めたい」を変えるの表紙

私は保育士が「給与の低さ」や「残業や持ち帰り仕事のような労働環境」「人間関係の悩み」といった理由で職場を辞めてしまう現状が、見過ごせない社会的課題だと感じています。

保育士は共働き世帯が増える現代において、子どもたちが安心して成長できる社会を支えているからです。

社会的に重要な役割を担っている保育士が辞めたいと感じている現状があるなら、自分に合った働き方を見つけられるように支援することが、子どもたちが安心して成長できる未来につながると考えて執筆しました。

本書では、保育士一人ひとりが「辞めたい」と感じる背景を、個人の問題にとどめず、保育業界の構造的な課題としても捉え直すことから始めました。

業界の構造や職場環境に原因があるケースも多くあり、それを正しく理解することが、自分らしい働き方を見つける第一歩になります。

本書には以下のような価値があるので、辞めたいと感じている保育士の悩み解決につながります。

  • 保育士として働くことがなぜつらいのかを、冷静に分析できるようになる
  • 業界の仕組みや構造を知り、「問題は自分だけではない」と理解できる
  • 自分に合った職場選びの軸を見つけることができる
  • 「辞めたい」という感情から、前向きに次のステップへ進むための手がかりが得られる

私は現在、「保育人材が思う理想的な働き方の実現」するための当メディアを運営しており、これまでに1,000名以上の保育士にアンケートを実施し、現場の声と向き合ってきました。

また、メディア運営を通じて独自の調査や公的データの分析、業界研究を継続的に行なってきており、保育業界の構造と課題に対する理解を深めてきました。

本書では、そうした現場の声や調査から得た知見、私自身が触れてきた転職サービスやWebメディアの運営経験に基づいて執筆したものです。

前書きより抜粋した文章

 「3.54」これは令和6年(2024年)1月の保育士の有効求人倍率だ。保育士一人につき3.54件の求人があることになる。全職種の有効求人倍率が1.35ということからも、保育士の数値が高いことがわかる。

 それでは、どうして保育士がこんなにも人材不足なのか。給料や人間関係?最近、残業や持ち帰り仕事が多いことが原因?そもそも保育士が減ってきている?と思うかもしれない。

 それがこの本のメインテーマだ。

 保育業界を知ったうえで、最高の保育士人生にするにはどうしたらいいかを考える。より理想とする働き方をするにはどうすればいいかを考える。より自分が保育士として長く働くために大切なことを考えてみる。

 保育士は保育に関してプロであるが、業界全体についてや施設ごとの特徴、転職市場については専門外というケースも珍しくない。また、それらの知識をとことん掘り下げた本は少なく、体系的に知識を得ることは難しい。

 私は保育士向けに転職や、働き方を発信するWebメディアを運営している。綿密なリサーチに加え、保育士を対象としたインターネットリサーチも何度も行ってきている。この本ではそのエッセンスを凝縮している。

 私は保育士という仕事が、社会的に重要な役割を担っていると考えている。一般的となったといえる共働き世帯の生活や、子どもたちが安心して成長できるように支えているからだ。同時に、保育士一人ひとりが、理想の働き方を実現できるようになってほしいとも思っている。

 この本は保育士を辞めたいと考えている方から、職場で悩み事があるがどうしたらいいか分からない保育士までを対象にしている。新しい価値観や思いもしなかった選択肢が、あなたが理想とする働き方につながるだろう。

 今すぐ読み始めよう。この本があなたの今後の保育士人生におけるキーポイントとなれば幸いである。

本書の目次

目次

第1章 保育士を辞めたいと思うのは、あなただけじゃない?

  1. どんな瞬間に“限界”を感じやすい?
  2. 自分だけじゃない!よくある退職理由

第2章 突然の「辞めたい」は自分が原因? 保育業界の構造的課題を知る

  1. 保育業界は人手不足が深刻な問題となっている
  2. 潜在保育士の割合が増えてきている理由とは?
  3. 保育士の給料はなかなか上がらない仕組みになっている
  4. 処遇改善等加算で保育士の賃金問題は改善されるのか?
  5. 新子育て安心プランが保育士の働きにどのような影響を与える?

第3章 保育士を続ける? 一度離れてみる? 多様な選択肢を知ろう

  1. 保育士人生を考えると今のままで満足できる?
  2. 他業界に転職するという選択肢
  3. 保育士はブランクがあっても比較的に職場復帰しやすい

第4章 保育施設を変えれば自分らしい働き方がしやすい

  1. 認可保育園
  2. 認定こども園
  3. 認証保育所
  4. 小規模保育事業
  5. 企業主導型保育事業
  6. 認可外保育施設

第5章 転職先を探してみよう:保育士が働きやすい園の見極め方

  1. 良質な保育ができる職場とは?
  2. ブラックな保育園の特徴と見分け方
  3. 情報収集の仕方:エージェント・求人検索エンジン・ダイレクトリクルーティング
  4. 年齢別・経験年数別の転職戦略
  5. 採用担当者の本音と面接対策
  6. 転職活動は保育求人が増え始める10月頃からが理想的

第6章 「辞めたい」を行動に変える! 転職活動の具体的ステップ

  1. 自己分析より“行動”優先! はじめの一歩
  2. 転職エージェントを利用すれば転職活動は楽になる
  3. 保育士向けの転職サイトを利用した人の評価
  4. 保育士向け転職サイトの選び方
  5. 転職サイト以外での転職方法

当メディアで参考にしたページ

『保育士が抱える「辞めたい」を変える』の本文に含まれる一部の口コミや情報は、当メディアの以下のページにも掲載されています。