保育士はブランクがあっても復職できる!悩みに合わせて復帰しやすい職場を紹介

保育士はブランクがあっても働ける

保育士に復帰したいけど、ブランクがあるからと復職できずにいる方も少なくありません。

しばらく保育現場から離れていると、知識面や体力面などさまざまな悩みや心配事が出てきますよね。

実際には、保育士はニーズが高いため、ブランクがあっても歓迎してくれる職場が多いです。

本記事ではブランクがある保育士が無理なく職場に復帰できるためのポイントをまとめてご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

この記事の要点
  • 潜在保育士は需要がありブランクがあっても復帰しやすい
  • 子どもへの接し方は時代が変わっても基本的に同じで知識や経験が活きる
  • 保育士に復帰する前に園を見学することで職場の人間関係を確認しておこう
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目次

ブランクがある保育士によくある悩みや不安

渋谷区にある公園の遊具

保育現場にブランクがある方は、職場復帰するにあたり以下のような項目を不安に感じることがあります。

  1. 知識面
  2. 体力面
  3. 人間関係
  4. 家庭との両立

それぞれの悩みや不安に対する解決策も紹介しているので、悩み別に不安を解消していきましょう。

知識面

ブランクがある方は、保育現場に復帰した際に自身が持っている知識や経験が通用するのか心配なことがあります。

ただし、子どもとの接し方は時代が変わっても基本的に同じです。

どうしても知識や経験の面で不安が残る方は、ブランク復帰を歓迎している職場を選ぶことや、入職前に保育士向けの復職支援研修を受けることで対策できますよ。

体力面

ブランクがある方の中には、元気に遊び回る子どもたちについていけるか不安に感じる方もいます。

保育の仕事は体力が求められるため、復職する際にどうやって体力を戻そうと悩みますよね。

どうしても体力面で不安が残る方は、パートや時短勤務など比較的に負担の少ない働き方から始めることで徐々に慣れていくことができます。

これから保育現場に復帰する方は、体力面や健康面に意識して体力作りをしておきましょう。

人間関係

ブランクから復帰する方は、新しい職場の人間関係が怖い方にいるのではないでしょうか。

実際に、保育士の人間関係は退職理由として挙げられることが多い傾向にあります。

保育施設の人間関係が気になる方は、面接前に施設の見学をして同僚や園長の人間性や雰囲気を確認しておくことがおすすめです。

参照:厚生労働省「図表1-2-62 保育士として就業した者が退職した理由(複数回答)」
東京都「東京都保育士実態調査 結果の概要」

家庭との両立

妊娠や出産で退職した方は、職場復帰をすると仕事と家庭を両立できるか不安に感じるのではないでしょうか。

職場によっては労働時間が長かったり、仕事量が多いことがあるため、残業や持ち帰り仕事がない職場選びをしましょう。

パートや時短勤務など柔軟に働ける職場では、より仕事の負担が少ないため、家庭との両立がしやすいです。

ブランクがある保育士は復職できる?

世田谷第二保育園の外観

保育士という職業はブランクがあっても比較的に復帰しやすいです。

なぜなら、保育士はニーズが高い職業だからです。特に、子育てを経験している保育経験者はブランクがあっても歓迎されます。

  • 潜在保育士の需要は高い
  • 子育て経験は保育現場で歓迎される

共働き世帯は増加傾向にあるため、ブランクがあっても保育士の高いニーズは続くと考えられます。

ここでは、保育士が現場に復帰しやすい理由について詳しくご紹介していきます。

潜在保育士の需要は高い

保育士はブランクがあっても復職しやすい傾向にあります。

なぜなら、保育士業界は潜在保育士が多く、全体的に人手不足だからです。

平成25年度の新規求人倍率を見ると、9割超の都道府県において1倍を超えており、人手不足感が広がっています。

引用:厚生労働省「保育分野における人材不足の現状①」

ブランクのある保育士は保育現場での経験やスキルがあるため、新卒よりも歓迎されることも珍しくありません。

子育て経験は保育現場で歓迎される

子育て経験は保育現場で活かせるため、ブランクがあっても歓迎されます。

子育て経験がある保育士は、保護者の悩みや不安をより理解した上で寄り添った保育ができます。

ブランクがある保育士は履歴書や面接で、これまでの経験を上手く伝えましょう。

効果的な履歴書の書き方や面接に慣れていない方は、保育士におすすめの転職サイトを利用して転職サポートを受ける安心感を持って転職活動ができますよ。

ブランクがある保育士は復帰前に確認しておきたいポイント

ブランクがある方が保育現場に復帰する際には、以下の項目を確認しておきましょう。

  • 復職支援研修を受けておく
  • 補助金が利用できる確認する
  • 保育士証を確認する

上記の項目を事前に押さえておくことで、よりスムーズ職場に復帰することができます。

復職支援研修を受けておく

ブランクがある方は保育士として復帰する前に、保育現場の現状や課題を知ることができる復職支援研修を受講しましょう。

復職支援研修は行政機関や民間企業が開催しています。

行政機関が行う復職支援研修は無料かつ安心して利用することができるため、すぐに定員が埋まってしまうほど人気です。

民間企業が行う復職支援研修は個別対応のようにサポートが手厚いですが、中には有料のものもあります。

民間企業が主導の復職支援研修は会社によって研修の内容に差があることがあるので注意が必要です。

補助金が利用できるか確認する

ブランクのある方は潜在保育士が受けられる補助金を活用すると、復職にかかる費用をまとめて借りることができます。

保育士として2年間就労することで返済義務が免除される補助金もあるため、復職に必要な費用を節約することも可能です。

愛知県内に所在する保育所等へ、保育士として就職される方に、40万円以内、一人当たり一回限りお貸しします。

引用:愛知県社会福祉協議会「資格取得や就職支援のための貸付」

例えば、令和5年に実施されていた潜在保育士の再就職支援事業では、40万円以内の金額を無利子で融資が受けられました。

資金使途は保育所の就職に伴う転居費用や研修費、被服費、子どもの授け先を探す際の活動に必要な費用など幅広く設けられています。

<再就職支援資金の使途の例>

● 保育所等への就職によって転居が伴う場合における転居費用

● 転居先の賃貸物件の借り上げに伴う礼金や仲介手数料

● 保育所等で使用する被服費

● 保育所等の勤務に復帰するに当たり研修等を受けた際の研修費用

● 保育所等への通勤に要する移動用自転車等の購入費

● 申請者の子供が保育所等を利用する際に必要となる費用

● 子供の預け先を探す際の活動に必要となる費用 など

引用:東京都社会福祉協議会「潜在保育士の再就職支援事業」

利用する補助金によっては貸付対象や貸付金額、留意事項が異なるため、事前に確認しておきましょう。

保育士証を確認する

平成15年以前に保育士として働いていた方は、保育士証の登録が済んでいるかを確認しましょう。

以前は保育士資格証明書を持っていれば保育士として働けましたが、児童福祉法の改正により平成15年11月29日から保育士証の交付を受けていることが必須条件となりました。

「保育士」として働くには、その業務に就く前に、都道府県知事に対して登録申請手続きを行い、保育士証の交付を受けることが必要になりました。

引用:保育士の登録 – 登録事務処理センター「保育士の定義」

保育士証の登録は日本保育協会の登録事務処理センターから申請手続きが可能です。

ブランクがある保育士が働きやすい職場の特徴

給田保育園の園庭

ブランクがある保育士が働きやすい職場は以下のとおりです。

  • パートやアルバイトからでも働ける職場
  • 入職前の見学に対応している職場
  • ブランク復帰を歓迎している職場
  • 小規模保育園
  • 企業内保育

ここでは、ブランクがある保育士が働きやすい職場の特徴について詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

パートやアルバイトからでも働ける職場

パートやアルバイトとして働ける職場は、ブランクがある保育士にとって働きやすい環境です。

パートやアルバイトはクラスを任されることなく、補助業務から始めることができます。

そのため、最新の保育について知識面で不安がある方でも、安心して働き始めることができます。

また、正社員よりもシフトに融通が利くため、徐々に慣れていくことができますよ。

正社員登用制度を設けている施設であれば、パートやアルバイトから働き始めても、そのまま正社員として働くことが可能です。

入職前の見学に対応している職場

ブランクがあり保育園の人間関係に不安がある方は、面接前の見学に対応している職場がおすすめです。

入職前に一度見学しておくことで、同僚や園長などの雰囲気や人柄を確認できます。

園の見学は自分の目で施設がどのような保育をしているのか確認できるため、実際に働くイメージがしやすいです。

複数の園を見学することで、より自分が働きやすそうな施設がわかるため、入職後のミスマッチを防ぐことができます。

ブランク復帰を歓迎している職場

ブランク期間が長い方は、ブランク復帰を歓迎している職場も選択肢の一つです。

ブランク復帰を歓迎している職場は教育体制や研修制度がしっかりしているため、知識面で不安がある方も安心して現場復帰がしやすいです。

小規模保育園

小規模保育園は対象が0歳から5歳児までの子どもで、定員が6人以上19人以下と少人数制が特徴的な保育園です。

以前は0歳から2歳児までの子どもが対象でしたが、令和5年4月より対象年齢が5歳に引き上げられています。

原則3歳未満児を対象とする小規模保育事業について、国家戦略特別区域においては、事業者の判断により小規模保育事業の対象年齢を0~5歳の間で柔軟に定めることが可能とな
っているところです。

引用:こども家庭庁「小規模保育事業における3歳以上児の受入れについて(通知)」

小規模保育園で働く場合は預かる子どもの数が他の施設形態と比べて少ないため、子ども一人ひとりと向き合った保育ができます。

行事が少ない傾向にあるため、持ち帰りの仕事や残業も少ない傾向にあります。

また、小規模保育園は2015年より子ども・子育て支援法により、国から認可事業として認められました。

2015年度より、子どもの保育、子育て支援を総合的に進める新しい仕組みの一環として「子ども・子育て支援法」が施行されました。その中で小規模保育施設は「小規模認可保育所」となり国の認可事業として位置づけられました。

引用:NPO法人全国小規模保育協議会「小規模保育とは」

そのため、処遇改善手当の申請を行なっている施設に対しては、国からの補助金が支払われることで保育士の賃上げが行われています。

ただし、職員の数は少なめで保育士間の連携がとりやすいですが、より閉鎖的な人間関係になりやすいので、人間関係で悩んだ経験がある方は面接前に園の見学に行くようにしましょう。

企業内保育

企業内保育は企業の従業員の子どもが対象で、オフィスや近所の施設にある保育所です。

そのため、企業の営業日に運営されている施設が多く、土日休みが期待できます。

企業内保育は行事が少ない傾向にあるため、持ち帰りの仕事や残業も少なく他の保育園より負担が少なく働きやすいです。

また、オフィス内に設置されることが多い企業内保育は、園庭のような遊ぶためのスペースが少ないため体力に不安がある保育士にも向いています。

保護者は近くで勤務しているので、病気や怪我など緊急で連絡を取る必要がある状況でもすぐに連絡しやすいです。

転職サイトを使うとブランクから復職できる職場を探しやすい

保育士ワーカーの駅や路線からの求人検索機能

ブランクがある保育士が転職する際は保育士転職サイトを利用しましょう。

保育士転職サイトは一般的な転職サイトより保育士向け求人が多く、無料で転職サポートしてくれるからです。

ブランクがある方でも、履歴書や職務経歴書などの添削や面接対策まで復帰できるようにサポートしてくれます。

以下では、人気の保育士転職サイトからブランクがある方が自身に合った職場を見つけやすいサービスをまとめています。

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※求人数は2024年7月4日時点の情報です。

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当コンテンツは構成・執筆・編集を保育のキャリア編集部が担当し、アイキャッチデザインの作成を外注デザイナーが担当して作成されています。

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