滋賀県の保育士転職市場を解説|実は近畿圏で最も有効求人倍率が高い

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「滋賀県で保育士として転職したいけれど、採用してもらえるか不安…」とお考えではないですか?

滋賀県の保育士有効求人倍率は6.57倍と、近畿地方で最も高い水準です。

求職者一人に対して6件以上の求人があるため、求職者側が有利に転職を進めやすいです。

年収は全国平均より低めですが、引っ越し費用や家賃を補助する制度が県内各地で整っています。

滋賀県の転職市場の特徴から自治体の支援制度の活用法まで、転職に役立つ情報を本記事でまとめていますので、ぜひ一読してみてください。

著者情報
保育のキャリア編集部

保育士転職のいろは編集部

保育士転職のいろは編集部は保育人材が思う理想的な働き方を実現するために当サイトを運営しています。保育士および保育士経験者1,474名を対象とした独自アンケート調査を基に、転職サイトの実態、職場の人間関係、残業問題、年収事情など業界のリアルな声を分析・発信。編集部は保育士向けに保育園の口コミサイトほいくreviewsも運営し、保育士がより良い転職先を選択できるようサポート。Podcast番組『おつかれ保育士さん』でも配信中。著書『保育士が抱える「辞めたい」を変える

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目次

滋賀県の保育士の有効求人倍率は6.57倍と近畿圏で最も高い

こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」によると、令和8年1月時点の滋賀県の有効求人倍率は6.57倍となっています。

全国平均の3.88倍を大きく上回り、近隣府県と比較しても最も高い水準です。

有効求人倍率
全国3.88倍
滋賀県6.57倍
大阪府4.27倍
京都府4.30倍
兵庫県2.72倍
三重県2.91倍
和歌山県3.24倍
奈良県5.50倍

引用:こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」

※有効求人倍率は令和8年1月の情報です。

滋賀県の有効求人倍率が近隣府県を大きく上回る背景には、供給側の構造的な不足と大都市への人材流出という2つの要因が考えられます。

まず供給側の構造的な不足として、滋賀県内には指定保育士養成施設がたったの4施設しかありません。

大阪府の50施設、兵庫県の41施設、京都府の23施設と比較して、養成規模に大きな差があります。

滋賀県は県内で毎年輩出できる保育士の数が限られているため、施設側の採用需要に供給が追いつきにくいという構造的な課題を抱えているのです。

指定保育士養成施設
滋賀県4施設
大阪府50施設
京都府23施設
兵庫県41施設
三重県6施設
和歌山県2施設
奈良県7施設

引用:こども家庭庁「指定保育士養成施設一覧(令和7年4月1日時点)EXCEL」

さらに、滋賀県は京都・大阪への通勤圏内に位置しており、大都市圏の保育施設に人材が流れている可能性も否定できません。

大都市には保育士の給料福利厚生が充実した求人も多いため、滋賀県内の保育士不足をさらに深刻にしている可能性があります。

こうした養成数が少ない上に流出も起きやすいという二重の構造が、滋賀県の有効求人倍率を押し上げている一因になっていると考えられます。

また、全職種の有効求人倍率1.31倍に対し、保育士の有効求人倍率は約5倍となっているのも滋賀県の特徴です。

有効求人倍率
全職種1.18倍
滋賀県1.31倍

引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率(2026年1月)」

上記のデータは滋賀県における保育士不足がいかに深刻かがわかります。

このように、滋賀県の保育士有効求人倍率は全国や近隣府県と比べて際立って高い水準にあります。

全国と比べたときの滋賀県の転職市場

こども家庭庁「保育⼠の有効求⼈倍率の推移」によると、令和8年1月時点における保育士の有効求人数は、全国45,862件に対して滋賀県は900件となっています。

近畿地方の各府県と比較すると、求人数は大阪府(3,191件)・兵庫県(1,445件)・京都府(1,002件)に次ぐ規模です。

しかし、有効求人倍率に注目すると、滋賀県の6.57倍は近畿地方の中で最も高い水準にあります。

求人数は少ないですが、滋賀県内の求職者数(137人)も他府県に比べて少なく、1人あたりの求人数が相対的に多いことを示しています。

つまり、滋賀県内の転職市場は、求人の「量」よりも「ライバルの少なさ」が特徴なのです。

給与・勤務条件・保育方針など自分が重視する条件をもとに、じっくり比較検討をしながら、転職活動しやすい環境といえます。

勤務先の選択肢は保育園や認定こども園が多い

滋賀県で保育士として働く場合は、以下のような勤務先が選択肢になります。

  • 保育園
  • 放課後等デイサービス
  • 認定こども園
  • 幼稚園
  • 児童発達支援

特に、滋賀県では「保育園」や「認定こども園」の求人が多い傾向です。

滋賀県で保育園・認定こども園が多い背景には、待機児童数が全国最多水準の滋賀県における国や自治体の待機児童対策が関連していると考えられます。

待機児童対策として国が補助金を出している施設は、主に保育園や認定こども園が多いため、数が増えやすい傾向にあるからです。

■就学前教育・保育施設整備交付金【対象施設】 保育所、幼稚園(認定こども園への移行に伴うもの)、認定こども園、小規模保育施、乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度)実施事業所 等

引用:こども家庭庁「令和8年度保育関係予算案の概要・参考資料」

求人を選ぶ際には、給与や待遇だけではなく、勤務先と自身の保育方針が合うかどうかも含めて選ぶことが重要です。

また、実際にどのくらいの求人数があるのか、保育士におすすめの転職サイトで滋賀県の求人数を以下にまとめましたので参考にしてください。

滋賀県の求人数
保育士バンク400件
保育士人材バンク469件
保育のお仕事560件
マイナビ保育士328件
保育士ワーカー300件

※求人数は2026年3月27日時点の情報です。

サイトにより募集している施設の種類や掲載求人数に差があるため、自分に合った職場を見つけるためには保育士転職サイトの掛け持ちがおすすめです。

こども家庭庁の「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)」によると、滋賀県の利用児童数は36,128人、待機児童数は335人です。

滋賀県の待機児童数は東京都(339人)に次ぐ多さで、県内の複数地域で保育の受け入れ枠が不足している状況が読み取れます。

待機児童数の多い上位10自治体には、大津市(132人)・草津市(48人)・近江八幡市(40人)と滋賀県内の3市がランクインしています。

定員充足率は滋賀県は91.2%と全国平均88.4%を上回っており、保育施設が高い稼働率であることも特徴です。

定員充足率が高い状態なのに待機児童が多く発生している背景には、利用定員の拡大が保育需要に追いついていないことを示しています。

滋賀県の保育士の平均給与は全国と比べて約22万円低い

厚生労働省「職業情報提供サイト(保育士)」によると、滋賀県と全国の保育士の平均年収は以下のとおりです。

保育士の平均給与
全国406.8万円
滋賀県384.7万円

滋賀県の保育士の平均年収は384.7万円で、全国平均406.8万円と比べると約22万円低い水準となっています。

滋賀県の平均年収が全国を下回る背景には、大阪・京都といった大都市圏に比べ、滋賀県内の賃金水準全体が比較的落ち着いていることが一因として考えられます。

自治体によっては、保育士として就職した場合にさまざまな支援を受けられる場合もあるため、事前に確認しておくことも重要です。

潜在保育士を対象に就職準備金貸付事業を行なっている

滋賀県では保育士資格を持ちながら就労していない方を対象に、就職準備のための費用を最大40万円貸し付ける「就職準備金貸付事業」を実施しています。

就職準備金の利用対象となるのは、以下の条件をいずれも満たす方です。

保育所等を離職した方または保育所等での勤務が未経験の方
保育所等に新たに勤務する方 

引用:滋賀県「保育士を応援する貸付制度について」

このように、保育士資格を取得したが、保育士として未経験という方でも就職準備に必要なお金を用意できます。

就職準備金は、滋賀県内の保育所等で2年間継続して勤務した場合に、返還が全額免除されます。

他県からの引っ越し費用や初期生活費の負担を軽減できる便利な制度なので、保育士への転職を検討している方は就職準備金を上手く活用しましょう。

自治体によっては宿舎借り上げ支援の対象

滋賀県内では、複数の市区町村が保育士向けの宿舎借り上げ支援制度を設けています。

例えば、草津市では、保育士を雇用する私立法人が宿舎(賃貸住宅等)を借り上げた場合に、その費用の一部を補助する制度があります。

補助対象経費および補助基準額等
補助対象経費:賃借料および共益費(管理費)
※敷金、礼金は補助対象外です。家賃に水道代や駐車場代など実費とすべき金額が含まれている場合は、その金額を差し引きます。
補助基準額:1人あたり月額 55,000円(上限)
※月途中からの入居・退居の場合は日割り計算を行います。
補助金額:補助基準額の8分の7を補助金として交付します。
※8分の1は事業者の負担となります。

引用:草津市「草津市保育士宿舎借り上げ支援事業」

草津市以外にも、以下の自治体で同様の宿舎借り上げ支援制度が設けられています。

  • 長浜市
  • 野洲市
  • 高島市

宿舎借り上げ支援制度の補助金は勤務先の法人に交付されるため、保育士が直接受け取れるわけではありません。

また、制度を実施していない法人もあるため、求人を検討する際は各施設への事前確認が必要です。

宿舎借り上げ支援制度を活用できれば、大幅に家賃の負担を軽減できるため、余裕をもって新生活をスタートできます。

滋賀県は潜在保育士へのマッチングや研修会などを実施している

滋賀県では、保育士資格を持ちながら現場を離れている潜在保育士の復職をサポートするため、以下のような支援体制が整えられています。

スクロールできます
保育人材無料就業紹介所(保育人材バンク)コーディネーターが求人と保育現場で働きたい方の個別的マッチングを行っています。定期・臨時の出張相談会を県内各地で実施しています。
保育所・認定こども園就職フェア来所・電話・メールで保育に関する仕事について相談できます。希望する就職先での見学や体験実習も可能です。
職場復帰を支援するための研修会園ごとのブースを自由に回って実際に現場で働く先輩保育士の声を直接聞くことができる保育所・認定こども園就職フェアを年に数回実施しています。
保育士支援相談員による相談窓口潜在保育士の方や、保育士の資格を活かして働きたいとお考えの方に向け研修会を実施しています。参加料は無料で、事前予約をすれば託児も利用可能です。

引用:滋賀県「滋賀県保育士・保育所支援センターについて」

保育士資格を持ちながら現場を離れている期間が長くなるほど、復職への心理的なハードルは高くなりがちです。

しかし、これらの復職支援制度と貸付制度を併用すれば、資金面での不安を貸付制度で補いつつ、研修や相談窓口で保育士のブランクを埋めていくことが可能です。

自治体の支援制度を上手く活用しながら、無理なく復職を目指しましょう。

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