保育補助とは?仕事内容やしんどいと言われる理由まで徹底解説!

保育補助とは?仕事内容やしんどい言われる理由を解説

「保育施設で働いてみたいけど、保育士の資格は持ってない」
「育児経験を生かせる仕事がしたい」

保育補助のお仕事はこのような働き方を希望している方に向いています。

保育補助は保育士の指示に従ってサポートをする仕事で、資格を持っていない初心者の方でも保育所で働くことできるからです。

また、保育補助は実践を積みながら保育士を目指したり、実践経験を生かして子育て支援員の資格を取得するなどキャリアアップも望めます。

そこで本記事では、保育補助の具体的な仕事内容をはじめ、仕事のメリットやつらさについて詳しく解説します。

保育補助として働いてみたい方は、自分の想像している働き方と合っているか一度チェックしてみてください。

この記事でわかること
  • 保育補助は子どもとの遊びやおもちゃの片付けなど保育士のサポートを行う
  • 保育士資格がなくても就業することができるため未経験者や初心者でも挑戦しやすい
  • 保育補助の業務経験は保育士資格の取得や子育て支援員の取得にも役に立つ
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著者情報
保育のキャリア編集部

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保育のキャリア編集部は当メディアを1年以上運営する中で、保育士の転職サイトや職場での人間関係、残業、年収に関する調査を1,401名の保育士や保育士経験者にアンケートを実施してきました。毎日チェックしている保育士向け転職サイトの変化やアンケート調査で得られた保育士の声や自身がエージェントサービスを利用してきた経験を当サイトのコンテンツに反映させています。編集部は保育人材が思う理想的な働き方の実現するために保育のキャリアを運営しています。

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コンテンツ作成をする際に厚生労働省のWebサイトを参考にした証拠
等コンテンツを作成する際に参考にした厚生労働省のWebサイト
目次

保育補助とは現場で保育士の業務をサポートする仕事

保育補助とは保育施設の現場で保育士の業務をサポートする仕事で、主に以下のような業務を行います。

  • 子どもとの遊び
  • 保育室の掃除や洗濯
  • おもちゃの片付け
  • 行事の準備
  • お昼寝の寝かしつけ
  • おむつ替え
  • 食事の介助
  • 排泄の介助

また、保育補助には以下のような特徴もあるため、事前にチェックしておきましょう。

保育補助であれば保育士資格がなくても働ける

保育補助は保育士資格がなくても働けるため、保育士未経験や初心者の方にも挑戦しやすいという特徴があります。

保育補助でも保育経験があるほうが採用では有利になりやすいため、自身に育児経験がある方は積極的にアピールしましょう。

また、保育補助を経験することで実際に自身が保育士に向いているかどうかの判断材料になります。

もしも、保育補助をやってみて「自分に合っている!」と感じたのであれば、キャリアアップを目指して保育士資格を取得するのも悪くありません。

保育士と保育補助の違いを解説

保育士と保育補助の大きな違いは保育士資格の有無ですが、具体的には以下のような仕事の違いがあります。

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保育士保育補助
担任クラスを受け持つ×
園児の指導案×
保護者への連絡帳×
イベントの企画や準備
子どもとの遊び
食事や排泄の介助
おもちゃの片付け
保育室の清掃

イベントの企画や準備は基本的に保育士が中心となって指示を出すため、保育補助はサポート的な業務を行います。

また、保育補助は担任クラスを受け持たないため、保育士よりも業務量が少なく、残業や持ち帰り仕事が少ない傾向にあります。

保育補助は保育士との違いが原因でしんどいと言われることがある

一般的な保育補助と保育士では以下のような違いがあるため、保育補助はしんどいと言われることがあります。

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待遇仕事内容
保育補助シフト制のアルバイトやパート求人が多く稼ぎにくい。担任クラスを受け持つなど一部の業務には対応できない。
保育士正社員の求人が多く、しっかり稼ぎやすい。保育士のすべての業務に対応する必要がある。

具体的にはどのような点がしんどいのか、以下の項目を一つずつ見ていきましょう。

  1. 仕事内容は掃除がメインで子どもたちと関われない
  2. 保育士との差から職場に馴染めないと感じる
  3. スケジュール通りに仕事を進めにくい
  4. 給与が比較的に低いので不満につながることがある

仕事内容は掃除がメインで子どもたちと関われない

保育補助の仕事内容は掃除がメインになりやすく、子どもたちとあまり関われないため仕事のやりがいを感じにくい可能性があります。

担任クラスを受け持ったり、子どもとじっくり向き合えないため、人によっては不満につながる場合もあるでしょう。

そのため、保育補助は保育室の清掃や片付けを通じて「子どもたちに貢献できている」と感じられる方に向いています。

保育士との差から職場に馴染めないと感じる

保育補助は周囲の保育士との差から職場に馴染めずに「つらい」と感じる場合があります。

保育補助は人手不足を解消するために採用されることが多く、基本的に保育士をサポートする立場になります

このため、保育士と保育補助では対等な関係を築きにくく、人によっては保育士の人間関係に悩む可能性もあるでしょう。

スケジュール通りに仕事を進めにくい

保育補助は保育士の指示に従って仕事をするため、自身の考えていたスケジュール通りに仕事を進めにくいことがあります。

保育士からの指示があれば、そちらを優先しなければいけないこともあるため、自身のペースで仕事ができないことに不満を感じる方もいるでしょう。

そのため、人の指示に従うことが苦手な方や自分のペースで仕事をしたい方は、保育補助の仕事が合わない可能性があります。

給与が比較的に低いので不満につながることがある

保育補助は正社員だと保育士の給与と変わりませんが、実際には時給1,200円前後のアルバイト求人が多く給与の低さに不満を感じる場合があります。

保育補助者394.3万円
保育士396.9万円

引用:厚生労働省「職業情報提供サイト(保育補助者)」
厚生労働省「職業情報提供サイト(保育士)」

アルバイトの保育補助はシフト制となるため、まとまった金額を稼ぎにくいという難点があります。

ただし、保育補助は認可外保育園であれば無資格でも保育スタッフとして働けるため、保育業界が初めての方には挑戦しやすいという利点もあります。

保育補助はやってはいけないことを避けて保育士の指示通りに働こう

保育補助として働く場合、勤務先でうまく立ち回るためには以下の点に注意をしながら保育士の指示通りに行動しましょう。

ここでは、保育補助として働く際に知っておきたいやってはいけないことを確認していきます。

  1. 保育士の確認なしに行動するとトラブルの原因になることがある
  2. 保護者からの質問に誤った情報を伝えてしまう
  3. 報告・連絡・相談をこまめに行い業務状況を把握してもらおう

保育士の確認なしに行動するとトラブルの原因になることがある

保育補助の役割は保育士のサポートであるため、保育補助が保育士の確認なしに自分勝手に行動するとトラブルの原因になる場合があります。

保育補助は保育士が仕事がしやすいように保育士が望む形で手助けすることが求められているため、勝手な判断は避けないといけません。

保育士の指示に従わないと保育士からの評価が下がり、職場の居心地が悪くなる恐れがあります。

保育士と良好な関係を保つためにも、不安なことがあった場合は、必ず保育士に一言確認するようにしましょう。

保護者からの質問に誤った情報を伝えてしまう

保育補助は保護者から質問をされることがありますが、その際に誤った情報を伝えてしまうとトラブルに発展する可能性があるので注意しないといけません。

特に、自身が確信を持っていない場合は、あやふやなまま回答するのではなく、必ず周囲の保育士などに真偽を確かめてから伝えることが重要です。

いつも間違った情報を伝えると、周囲の保育士からだけではなく保護者からも「いい加減な人」と思われ信用を失う可能性があります。

報告・連絡・相談をこまめに行い業務状況を把握してもらおう

保育補助の仕事をうまくこなすには、指示をした保育士に対して報告・連絡・相談をこまめに行い業務状況を把握してもらうことが重要です。

なぜなら、報告・連絡・相談がないと保育士は業務の進捗状況がわからず、保育補助に対してスムーズに指示を出せなくなってしまうからです。

「あの人に頼んだ仕事、今どうなってるんだろう?」と思われないように、こまめに自身の進捗状況を連絡すると保育士からの信頼もアップします。

連絡をする際には「あと〇〇分くらいで終わります」「〇時までには用意できます」など、具体的な時間を添えるとより相手に安心感を与えられます。

保育補助は保育士資格なしでも保育の仕事ができることがメリット

保育補助は保育士に比べて働きにくい部分もありますが、保育士資格なしでも保育の仕事ができるというメリットがあります。

特に、これまで保育関連の仕事をしたことがない方にとって、保育補助は保育業界への入り口として入りやすいのでおすすめです。

また、保育補助には以下のような魅力もあるため、今後保育補助で働こうか迷っている方は参考にしてみてください。

  1. アルバイトやパート求人が多いためシフト制で柔軟な働き方がしやすい
  2. 働きながら保育士試験の受験資格を満たすことができる
  3. 身についた知識が子育て支援員の資格取得にも役に立つ

アルバイトやパート求人が多いためシフト制で柔軟な働き方がしやすい

保育補助はシフト制のアルバイトやパート求人が多いため、柔軟な働き方が可能です。

アルバイトやパートのほうがフルタイムに比較して自分の時間や体力をセーブしながら働けるため、仕事とプライベートを両立しやすくなります。

特に、育児中で長時間働くのが難しい方や「仕事のブランクがあるのでアルバイトやパートから始めたい」という方とは相性が良いです。

働きながら保育士試験の受験資格を満たすことができる

保育補助は働きながら保育士試験の受験資格を満たすことができることも良い点です。

保育士になるためには指定保育士養成施設を卒業するのが一般的ですが、中卒・高卒の方でも実務経験を積めば保育士試験の受験資格が得られます。

中卒の場合は児童福祉法7条に基づく児童福祉施設で5年以上+7,200時間以上、高卒の場合は児童福祉施設で2年以上+2,880時間以上の実務経験が必須です。

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受験資格のある施設【児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設】
・ 保育所(利用定員20名以上)
・ 保育所型認定こども園
・ 幼保連携型認定こども園
・ 児童厚生施設(児童館)
児童養護施設
・ 助産施設
乳児院
・ 母子生活支援施設
・ 障害児入所施設
・ 児童発達支援センター
・ 児童心理治療施設
・ 児童自立支援施設
・ 児童家庭支援センター
受験資格認定(知事認定)が必要な施設・ 認可外保育施設
・ 小規模保育事業
・ 幼稚園型認定こども園
・ 地域裁量型認定こども園
・ 幼稚園(特別支援学校幼稚部を含む)
・ 家庭的保育事業(保育ママ 等)
・ 居宅訪問型保育事業
・ 事業所内保育事業
・ 放課後児童健全育成事業
・ 一時預かり事業
・ へき地保育(特例保育)
・ 小規模住居型児童養育事業
・ 障害児通所支援事業
・ 一時保護施設
・ 放課後等デイサービス
・ 院内保育
・ 企業主導型保育事業 等

引用:一般社団法人全国保育士養成協議会「勤務経験による受験資格」

また、認可外保育所など勤務先が「受験資格認定基準」の場合は、都道府県知事によって認定されれば保育士試験の受験が可能になります。

このため将来的に保育士を目指すなら、効率的に受験資格を得られるように保育補助の求人を選ぶときに児童福祉施設を選びましょう。

以下の表では、保育補助の求人を保有している保育士転職サイトをまとめているのでぜひ参考にしてください。

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保育補助の求人数エージェント機能
保育士ワーカーのロゴ
保育士ワーカー
1,524件あり
保育のお仕事のロゴ
保育のお仕事
316件あり
保育士バンク!のロゴ
保育士バンク
696件あり
レバウェル保育士の公式ロゴ
レバウェル保育士
199件あり
ジョブメドレー保育の公式ロゴ
ジョブメドレー保育
1,981件なし

※保育補助の求人数は2025年2月1日時点の情報です。

特に、エージェント機能が付いている保育士転職サイトは保育士関連の求人紹介や転職サポートに特化しているため、保育業界に経験がない方も履歴書や面接対策から丁寧に教えてくれますよ。

身についた知識が子育て支援員の資格取得にも役に立つ

保育補助で身につけた知識は、子育て支援員の資格取得にも役立つというメリットがあります。

子育て支援員とは人手不足による保育士の負担を軽減する目的で設置された民間資格で、自治体の研修を受けることで認定されます。

「子育て支援員」とは○ 国で定めた「基本研修」及び「専門研修」を修了し、「子育て支援員研修修了証書」(以下「修了証書」という。)の交付を受けたことにより、子育て支援員として保育や子育て支援分野の各事業等に従事する上で必要な知識や技術等を修得したと認められる者○ 研修内容は各事業等に共通する「基本研修」と特性に応じた専門的内容を学ぶ「専門研修」により構成され、質の確保を図る。○ 研修修了者を「子育て支援員」として研修の実施主体が認定。全国で通用。

引用:厚生労働省「子育て支援員 研修について」

子育て支援員は、「実務経験が〇年以上」など受験資格は設定されていないため、基本的に誰でも受験することが可能です。

子育て支援員になるためには、「基本研修」と「専門研修」を両方受け、研修を実施した自治体に修了証書を発行してもらいます。

研修内容は実務経験があるほうがスムーズに理解しやすいため、子育て支援員を目指すときにも保育補助の経験は無駄になりません。

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