福岡県の保育士転職市場を解説|有効求人倍率や給与・制度など転職前に知っておきたい情報を公開

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福岡県で保育士転職を考えているものの、「求人は多いのか」「給与は低くないか」「自分に合う職場は見つかるのか」と迷っていませんか。

福岡県の保育士有効求人倍率は3.38倍と高く、認可保育所だけでなく企業主導型保育施設や病院内保育など選択肢も幅広いのが特徴です。

この記事では、福岡県の転職市場、給与水準、地域ごとの保育ニーズ、復職支援制度まで整理しているので、福岡県で後悔のない転職先を選びたい方はぜひ参考にしてください。

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保育のキャリア編集部

保育士転職のいろは編集部

保育士転職のいろは編集部は保育人材が思う理想的な働き方を実現するために当サイトを運営しています。保育士および保育士経験者1,474名を対象とした独自アンケート調査を基に、転職サイトの実態、職場の人間関係、残業問題、年収事情など業界のリアルな声を分析・発信。編集部は保育士向けに保育園の口コミサイトほいくreviewsも運営し、保育士がより良い転職先を選択できるようサポート。Podcast番組『おつかれ保育士さん』でも配信中。著書『保育士が抱える「辞めたい」を変える

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目次

福岡県の保育士の有効求人倍率は3.38倍で全国平均よりやや低め

こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」では、福岡県の保育士の有効求人倍率は3.38倍で、全国平均の3.88倍をやや下回っています。

以下の表のとおりで、有効求人倍率は沖縄県(3.53倍)や佐賀県(3.41倍)とほぼ同水準で、沖縄・九州地方の中では、比較的高い水準です。

有効求人倍率
全国3.88倍
福岡県3.38倍
佐賀県3.41倍
長崎県2.93倍
大分県2.47倍
熊本県2.57倍
宮崎県2.72倍
鹿児島県2.74倍
沖縄県3.53倍

引用:こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」

※有効求人倍率は令和8年1月の情報です。

福岡県が全国平均をわずかに下回っている理由として、九州最大の人口集積地である福岡市に保育士養成施設が多く集まっていることが考えられます。

実際に、指定保育士養成施設数は福岡県が29施設となっており、近隣の他県とは大きな差があります。

指定保育士養成施設
福岡県29施設
佐賀県4施設
長崎県5施設
大分県4施設
熊本県9施設
宮崎県4施設
鹿児島県8施設
沖縄県7施設

引用:こども家庭庁「指定保育士養成施設一覧(令和7年4月1日時点)EXCEL」

このように福岡県は県内の保育士供給が比較的安定しているため、有効求人倍率が抑えられ、結果的に全国平均を下回っていると考えられます。

ただし、有効求人倍率が全国平均より下回ったからといって、福岡県の保育士需要が低いと判断することはできません。

福岡県の全職種の有効求人倍率は0.98倍ですが、保育士は3.38倍と高水準であり、保育士が必要とされているということです。

有効求人倍率
全職種1.18倍
福岡県0.98倍

引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率(2026年1月)」

このように全体的な雇用市場が供給過多の状態でも、保育士が際立って人材不足の職業の一つであることがわかります。

全国と比べたときの福岡県の転職市場

こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」によると、令和8年1月時点で福岡県の保育士の有効求人数は2,034件です。

有効求職者数は601人で、求人数が求職者数の約3.4倍に上り、施設側の人材不足が数値として表れています。

ただし、全国的に見て有効求人数と有効求職者数は令和7年1月と比べて減少傾向です。

福岡県も例外ではなく、有効求人数は2,165件から2,034件へ、有効求職者数は607人から601人へと減少しながら推移しています。 

こうした傾向は、少子化による就学前児童数の減少と保育所定員の縮小が主因と考えられます。

少子化の影響を受けながらも、福岡県の有効求人倍率は3.38倍で、依然として保育士の需要が高い状況です。

求人数・求職者数の減少も比較的緩やかで、ほぼ横ばいで推移しているため、この売り手市場は今後も続くと予想できます。

勤務先は近隣には少ないような選択肢も幅広く揃っている

福岡県で保育士として働く場合は、以下の施設が主な選択肢になります。

福岡県は近隣県で募集が少ない企業主導型保育施設や病院内・医療施設内など、幅広い求人が揃っているのが特徴です。

このため、「保育園や認定こども園以外の経験も積んでみたい」と考えている方にとって挑戦しやすい場所です。

また、実際に福岡県でどのくらいの求人があるのか、保育士におすすめの転職サイトに掲載されている福岡県の求人数をまとめたので、参考にしてみてください。

福岡県の求人数
保育士バンク2,182件
保育士人材バンク1,831件
保育のお仕事1,344件
マイナビ保育士1,006件
保育士ワーカー921件

※求人数は2026年4月2日時点の情報です。

転職サイトはそれぞれ長所と短所があるため、より多くの選択肢を持ちたい方は保育士向け転職サイトを掛け持ちして利用しましょう。

こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和7年4月1日)」によると、福岡県の利用児童数は119,758人、待機児童数は29人です。

沖縄県(171人)と比べると、福岡県の待機児童数は少ない水準にあります。

また、福岡県は待機児童が急増している地域と解消が進んでいる地域が混在しており、保育ニーズの地域偏在があることも特徴です。

同データでは、中間市は待機児童数の増加数が大きい上位10地方自治体(全国10位、16人増)にランクインしています。

しかし、岡垣町は待機児童数の減少数が大きい上位10地方自治体(全国8位、25人減)にランクインしているのです

こうした地域差は、転入者の増加による保育ニーズの急増、保育士不足による定員割れなど、各自治体が抱える事情の違いを反映していると考えられます。

また、定員充足率に目を向けると、福岡県は令和3年の93.8%から令和7年の91.8%へと、5年間で2.0ポイント低下しているのが特徴です。

これは全国的な傾向と同様で、少子化による影響が大きいです。

利用児童数・待機児童数・定員充足率を総合的に判断すると、少子化の影響はあるものの、福岡県では施設側の人材不足が続いているといえます。

福岡県の保育士の平均給与は404.5万円とほぼ全国平均と同じ

厚生労働省「職業情報提供サイト(保育士)」によると、福岡県の保育士の平均年収は404.5万円で、全国平均の406.8万円とほぼ同水準です。

保育士の平均給与
全国406.8万円
福岡県404.5万円

福岡県は九州最大の都市圏であり、福岡市を中心に保育需要が高いため、人材確保のために一定の賃金水準が設定されていることが考えられます。

ただし、保育士の待遇の良さは、平均年収だけでは判断できません。

各自治体の支援制度の有無によっては、生活に大きなゆとりを得られる場合があります。

復職は就職準備金貸付制度を活用すると敷居が下がる

福岡県では、潜在保育士が新たに保育所等に就職する際に必要な費用を貸し付ける「就職準備金貸付制度」を設けています。

貸付上限額は40万円以内(無利子)で、利用対象となるのは以下の条件をすべて満たす方です。

以下の要件のいずれも満たす者。ただし、保育士として週20時間以上の勤務を要すこと。
(1)保育士登録後1年以上経過した者又は養成施設の卒業若しくは保育士試験の合格から1年以上経過した者(2)以下の施設又は事業を離職後1年以上経過した者又は勤務経験のない者。保育所、幼保連携型認定こども園、家庭的保育事業、小規模保育事業、事業所内保育事業、幼稚園
(3)県内(指定都市を除く)の保育所等に新たに勤務する者

引用:福岡県保育人材総合支援サイト ほいく福岡「再就職は準備が大変で・・・」

県内の保育所等で2年間継続して保育業務に従事した場合は、返還が全額免除されます。

ただし、貸付申請日の属する年度の前年度1月における保育士の有効求人倍率が一定以下の場合は、上限が20万円以内となるので注意が必要です。

2年以上勤務する見込みがある方、転居費用や初期生活費の負担を抑えながら就職準備を進めたい方は、積極的に活用してみてください。

福岡市は月額上限1万円の家賃補助を実施している

福岡市は認可保育所・認定こども園・地域型保育事業所・企業主導型保育施設で働く保育士を対象に、月額上限1万円の家賃補助を実施しています。

賃貸借契約を締結し家賃を自己負担している保育士が対象で、家賃から住宅手当を差し引いた額(上限1万円)に勤務月数を乗じた金額が補助されます。

家賃補助を利用できるのは、以下の条件をすべて満たす方です。

保育士として専ら利用児童の保育を行う者
法人の役員、施設長などの職員は、補助対象外です。
正規職員である者
無期雇用の常勤職員であっても、就業規則等において正規の職員として位置付けられていない職員は対象外となります。
賃借人として賃貸借契約を締結し、家賃を負担し、当該住居に居住する者
福岡市外に居住する職員も対象となります。

引用:福岡市「福岡市のサポート事業」

家賃補助制度は勤務先の施設を通じて市に申請するため、個人での手続きは不要です。

ただし、施設によって補助の有無が異なるため、求人を検討する際には各施設への事前に確認するようにしましょう。

また、福岡市の家賃補助以外にも、賃貸住宅の家賃を自治体と施設が一定額負担する「宿舎借り上げ支援制度」が以下の自治体でも実施されています。

  • 北九州市
  • 宗像市
  • 古賀市

家賃補助や宿舎借り上げ支援制度は、すべての施設で利用できるわけではありません。

自治体によって補助の割合なども異なるため、求人を検討する際には各施設への事前確認をおすすめします。

福岡県の潜在保育士への復職支援制度などあれば

福岡県は前述した就職準備金のほかに、潜在保育士に対して以下のような復職支援も行っています。

スクロールできます
マッチングサービス働きたい保育士の方と求人中の園を「結ぶ」マッチングサイトで、福岡県が運営しています。専門のコーディネーターが要望をヒアリングして、一人ひとりに最適な園を紹介してくれます。利用は無料です。
福岡県保育士有資格者届出制度保育士資格をお持ちの登録者の方に、県内の保育施設の最新情報の提供、研修機会の提供、復職サポートなどを行います。

引用:福岡県保育人材総合支援サイト ほいく福岡「 ほいく福岡の概要について」

特に、ブランクがある保育士は、実際の保育所で保育を体験できる「保育一日体験研修」がおすすめです。

勤務経験が少ない方や長期間現場を離れていた方が対象で、現場の雰囲気を事前につかめる機会として活用できます。

研修は自分が就職を希望する施設で実施できるように調整してくれるため安心です。

こうした体験研修への参加からスムーズに就職へつながるように、復職に向けた⽀援を⾏ってくれます。

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