「非公開求人」を知っていますか?
非公開求人は転職エージェントの担当者から紹介される公開されていない求人のことです。
転職サイトやハローワークで探しても見つからないため、公開していないことを不思議に感じる方も多いでしょう。
保育業界においても、求人を一般に公開せずに非公開求人として求職者を募集している事例が少なくありません。
本記事は非公開求人に馴染みがない方に向けて、非公開求人の実態や非公開求人ならではの利点、応募方法も紹介しますので、転職活動の参考にしてみてください。
- 保育士転職サイトの非公開求人は担当者から紹介してもらうケースが多い
- 保育施設が求人を非公開にする理由は採用の効率化が関係している
- 紹介された非公開求人は比較的採用されやすいと考えられる
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保育のキャリア編集部
保育のキャリア編集部は当メディアを1年以上運営する中で、保育士の転職サイトや職場での人間関係、残業、年収に関する調査を1,401名の保育士や保育士経験者にアンケートを実施してきました。毎日チェックしている保育士向け転職サイトの変化やアンケート調査で得られた保育士の声や自身がエージェントサービスを利用してきた経験を当サイトのコンテンツに反映させています。編集部は保育人材が思う理想的な働き方の実現するために保育のキャリアを運営しています。
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また、保育のキャリア編集部は以下のWebサイトに掲載されている情報や自身の知見に基づいて当コンテンツを作成しています。
非公開求人とは?
非公開求人は一般の求人サイトやハローワークに掲載されていない求人です。
公開求人と比べて労働環境や年収など待遇が良い傾向にあります。
総合型転職サイトの中にはサービスに登録することで、非公開求人を確認できるものがあります。
非公開求人は、リクルートエージェントの転職支援サービスにご登録いただいた後に
引用:リクルートエージェント「非公開の求人情報はどうしたら見られますか?」
専用マイページよりご確認いただけます。
そのため、まずは転職支援サービスへのご登録をご検討ください。
保育士の転職に特化した転職サイトでも非公開求人を保有しているサービスはあり、以下のように担当者から紹介してもらうケースが多いです。
dodaではすべての求人が掲載されているわけではありません。幅広い職種やポジションをカバーしているdodaの求人案件には、特別な求人もあり、諸事情により公開できない場合も数多くあります。dodaではエージェントサービスにご登録いただいた方に、このようなシークレットな求人をキャリアアドバイザーからご紹介させていただいております。
引用:dada「dodaの非公開求人」
保育士が転職する際はキャリアアドバイザーから紹介してもらう非公開求人を増やすために、保育士転職サイトの掛け持ちがおすすめです。
保育施設が求人を非公開にする理由
非公開求人を希望する保育施設は、より効率的な採用活動がしたいと考えています。
また、以下のような理由から、効率的な採用活動をするためには転職サイトで求人を非公開にしてもらったほうが都合が良いからです。
ここでは、なぜ保育施設が採用活動をする際に、求人を非公開にするのかについてご紹介していきます。
求人サイトやハローワークなどで公募すると応募が集中する
人気のある保育施設や高ポジションの募集は、求人サイトに掲載した瞬間に多くの求職者から応募されます。
求人側は応募者が増えすぎると、以下のような作業も増えるため採用活動に時間がかかります。
- 応募書類の確認
- 面接日程の調整
- 合否連絡 など
このような問題を避けるには、非公開で募集して応募者数をコントロールするほうが効率的です。
例えば「経験年数3年以上」のように条件を絞った候補者だけを転職エージェントから紹介してもらえば、採用側の負担を減らしながら理想に近い人材を探せます。
そのため、求人側は非公開求人にするために追加で費用を払ってまで、求職者を厳選して効率的な採用活動を実現しています。
優秀な人材のみを人材会社から紹介してもらいたい
保育施設が非公開求人を利用するもう一つの理由は、優秀な保育士を確保したいからです。
保育施設にとっては「子どもと向き合う力がある人材」を見つけることが最重要課題です。
しかし、公開求人で多くの応募が来ると、書類選考に時間を割く必要があります。
求人側は転職エージェントに求めている人材のみに非公開求人として紹介してもらうことで、応募してもらいやすくなります。
結果として、求人側は一定の条件を満たした求職者からのみ応募があるため、優秀な人材を採用することができるということです。
求人を募集していることを隠したい
求人側の中には人材不足や離職率の高さを疑われないために、非公開求人を利用するケースもあります。
いつも求人を出している保育施設は、ブラックな保育園の特徴に当てはまっているからです。
求職者側に「ブラックな保育施設かも」と思われると、応募数も減ってしまうため採用効率が下がってしまいます。
そのため、転職エージェントに費用を払ってでも非公開求人として紹介してもらうケースもあります。
これから転職活動をする方は、非公開求人だから応募するのではなく、保育施設の内部情報をしっかりと確かめて、安心して働ける現場を選ぶようにしましょう。
非公開求人に応募するメリット
非公開求人は保育施設側だけではなく、転職をする保育士側にもメリットがあります。
転職を考えている保育士は以下の点から、非公開求人を意識的にチェックすることをおすすめします。
結論からいえば、非公開求人は労働条件の面や転職の競争率の面からも検討する価値があります。
それでは、具体的なメリットをご紹介していくのでぜひ参考にしてください。
公開求人よりも多くの求人情報を確認できる
求職者は非公開求人を紹介してもらうことで、より多くの選択肢から転職先を選ぶことができます。
転職サイトの中には非公開求人のほうが多いサービスもあるからです。
例えば、大手人材会社のマイナビが保育士向けに提供しているマイナビ保育士は、保有求人の6割ほどが非公開求人を公表しています。
「マイナビ保育士」で取り扱っている求人のうち約6割は、Webサイトからご覧いただけない「非公開求人」です。
引用:マイナビ保育士「はじめて転職する方へ」
このように、4割で転職活動をするよりも、公開求人と非公開求人を合わせて転職活動をしたほうが、より自身の理想に近い職場を見つけることができます。
「保育士としての給料をアップしたい」や「駅から徒歩5分以内の保育施設で働きたい」という方は、非公開求人を紹介してもらいましょう。
大手の保育施設に転職できるチャンスが増える
保育士にとって非公開求人は、大手の保育施設に転職できる確率が上がるというメリットがあります。
人気の高い法人が非公開で人材を募集する場合、応募が制限されて倍率が下がります。
そのため、大手ならではの研修制度や設備面の充実など、働きやすい職場を選びやすい点が魅力です。
転職エージェントを通じて、保育理念が明確な大規模園を紹介されることも多いでしょう。
保育士のブランクがある方や経験の少ない方でも、非公開求人の中には研修体制を整えた募集が見つかる場合があります。
大手の環境でキャリアアップを図りたい方は、非公開求人を積極的に活用してみてください。
誰でも閲覧できる求人より競争倍率が低い
非公開求人は「転職エージェントに登録している人のみ」や「実務経験を一定年数積んでいる保育士だけ」など、応募者が限られるため倍率が下がることがあります。
厳選された求職者と競争する必要はありますが、総応募数が少なくなることはメリットです。
また、紹介された非公開求人への応募は、比較的採用されやすいと考えられます。
人材会社は求人が定めた条件を満たしている求人に対して、非公開求人を紹介することが一般的だからです。
つまり、非公開求人が紹介されている時点で、ある程度の選考が済んでいる状態とも考えられます。
非公開求人を紹介してもらうには保育士としての経験がスキルが必要
経験が浅い保育士や保育士が未経験の方は、非公開求人を紹介してもらえない可能性があります。
なぜなら、求人側が定めている条件を満たしていない求職者には、基本的に非公開求人が紹介されないからです。
非公開求人の企業や保育施設の目的は、早く優秀な人材を確保することです。
ここでいう「優秀な人材」とは、子どもの発達段階に合わせた保育計画を立てられる、保護者とのやりとりに慣れているなど、現場対応力を持つ人を指します。
保育士の資格を持っているだけでなく、一定年数の実務経験が求められる場合もあります。
人材会社によっては「即戦力」とみなせない求職者に、非公開求人を紹介しない方針をとることもあります。
これから転職活動をする方は、非公開求人を紹介してもらうには「保育士としての実務経験や適切なスキルが求められる」ことを覚えておきましょう。
保育士が非公開求人に応募する方法は2つある
より良い労働環境で働きたい保育士は、非公開求人を積極的に確認したいところです。
非公開求人を確認する方法には、主に「転職エージェント経由」と「スカウトサービスの利用」の二つの方法があります。
管理人の経験上、転職エージェントは提出書類の添削や面接対策があるため、転職活動を進めるにあたって必須と考えています。
転職エージェントに登録して担当者から紹介してもらう
保育士が非公開求人を紹介してもらう代表的な方法は、エージェント機能が付いている保育士転職サイトに登録することです。
エージェント機能が付いている保育士転職サイトは、求職者の希望や条件に合わせて非公開求人を提案してくれます。
以下の表では、エージェント機能が付いている保育士転職サイトをまとめているのでぜひ参考にしてください。
※転職サイトの求人数には非公開求人数が含まれていません。
※求人数は2025年2月1日時点の情報を参考にしています。
上記の保育士転職サイトは担当者から非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
ただし、転職する地方によっては求人が少なくなるため、非公開求人が紹介されないことがあります。
エージェント付き転職サイトで履歴書や職務経歴書などの書類添削や面接対策をサポートしてもらい、非公開求人から内定がもらえるようにしましょう。
スカウトサービスに登録すると非公開求人から声がかかることもある
保育士向けのスカウトサービスに登録することでも、非公開求人に応募することができます。
スカウトサービスは自分のプロフィールや経歴を登録しておくと、企業や保育施設の担当者から「興味があります」と声がかかる仕組みです。
一般には求人を公開していない保育施設や法人が、スカウト機能を活用して人材を探している場合もあります。
保育施設や法人に希望条件にマッチした場合は求人側からスカウトが届くため、自身で求人を探す必要がありません。
スカウトを受けた段階で「施設名がまだ明かせない」というパターンもありますが、担当者と連絡を重ねるうちに具体的な求人内容が提示されます。
もし条件面が合えば、通常の公開求人では出会えなかった大手施設や珍しいポジションに応募できる可能性もありますよ。