保育士の職務経歴書の基本的な書き方!見られているポイントを押さえて作成しよう

保育士の職務経歴書の基本的な書き方を解説

「保育士の職務経歴書ってどんなことを書けばいいの?」
「どんな風に書いたら上手く自分をアピールできるんだろう?」

履歴書とセットで用意しないといけない職務経歴書は、転職活動をする方なら誰でも一度は書き方に悩んだことがあると思います。

職務経歴書は履歴書には書き切れない自身のスキルや熱意などをアピールできるチャンスなので、上手く利用すれば選考を有利に進められます。

そこで本記事では、保育士への転職時に役立つ職務経歴書の書き方のポイントを詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 職務経歴書を作る際は和暦もしくは西暦のどちらかに合わせましょう
  • 職務概要は5〜6行程度に簡単にまとめましょう
  • 職務経歴書の内容は履歴書との一貫性や書類選考後の面接も意識して作ろう
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保育のキャリア編集部

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東京弁護士会のWebサイトに掲載されている情報を参考にした証拠
当コンテンツを作成するにあたって東京弁護士会のWebサイトを参考にしている様子
目次

保育士の職務経歴書の基本的な書き方

保育士の職務経歴書で、一般的に記載する必要がある項目は以下の5つです。

  1. 日付・住所・名前・電話番号
  2. 職務概要
  3. 職務経歴
  4. 資格やスキル
  5. 自己PR

これらは採用側に最低限伝えなければいけない情報なので、情報量が少ない場合は書類選考の段階で落ちてしまう可能性があります。

ここでは採用担当者から見て好印象に写る職務経歴書の基本的な書き方について詳しく解説していきます。

日付・住所・名前・電話番号

まず、職務経歴書を作成するときには、日付・住所・名前・電話番号の基本情報を記載します。

日付は右上に「提出日」を記載するのが一般的です。

日付は和歴でも西暦でもどちらでも構いませんが、職務経歴書内の表記は必ず和暦・西暦のどちらか一方に合わせることが重要です。

例えば、日付を「令和〇年」とするのであれば、職務経歴の入社・退職の日付も「令和〇年」と併せましょう。

日付が和暦、職務経歴の日付が西暦で表記がバラバラになってしまうと、情報が正しく伝わりにくいため好ましくありません。

そして、日付から数行下に、住所・名前・電話番号を記載します。

特に、電話番号は選考に通過した場合に連絡が来る可能性が高いため、番号を間違えていないかよく確認しておくようにしましょう。

職務概要

職務概要は大学卒業後から今までの経歴を5~6行程度で簡単にまとめます。

詳しい業務内容については「職務経歴」に記載するため、職務概要では長々とした文章にならないように気をつけましょう。

職務経歴

職務経歴書では、勤務先ごとに情報をまとめて記載します。

職務経歴で必ず盛り込みたいのは、以下の項目です。

  • 在籍期間:入職~退職までの期間
  • 勤務先名:正式名称で記載する
  • 雇用形態:正社員・派遣社員・パートなどから選択する
  • 配属先:配属期間と配属先を明記する
  • 業務内容:箇条書きでわかりやすく記載する

転職回数が多い方や職歴が多い場合は、直近3社のみ記載しましょう。

資格やスキル

職務経歴書では、これまで取得した資格・免許やスキルも記載します。

資格や免許は名称が変わっていることもあるため、職務経歴書に記載する前に必ず最新の名称を確認しておきましょう。

また、現在はまだ取得済みではないとしても、今後取得することがほぼ確定している資格については「取得見込み」と記載することも可能です。

ただし、自分にアピールできる武器がないからといって、資格や免許で嘘の記載をするのはやめましょう。

資格や免許は採用が決定した後に証明書の提出が求められるケースが多いため、嘘をついてもすぐにバレてしまいます。

万が一、資格や免許で嘘がバレた場合は、経歴詐称で解雇される恐れがあるため注意が必要です。

 「経歴等の詐称が解雇事由として認められるか否かについては,使用者が当該労働者のどのような経歴等を採用に当たり重視したのか,また,これと対応して,詐称された経歴等の内容,詐称の程度及びその詐称による企業秩序への危険の程度等を総合的に判断する必要がある」とした上で,次の点に関する詐称が,原告と被告との間の雇用契約において重大な意味を有すること等を理由として,就業規則19条1号(業務能力が著しく劣ると判断される,または業務成績が著しく不良のとき)及び同条3号(社員の就業状況が著しく不良で就業に適さないと認めたとき)所定の解雇事由が認められることから,本件解雇は有効であると判断した。

引用:東京弁護士会「近時の労働判例」

このように、裁判の判例からも経歴詐称は法律的に有効と認められると考えられます。

保育業界では音楽や児童英語などの指導スキルがある方は歓迎されるので、実際にピアノが弾ける方や英語が話せる方は積極的にアピールしましょう。

自己PR

職務経歴書では、自分がこれまで経験してきた職歴や所得資格のほかに自己PRもできます。

自己PRは10行くらいで、自分の強みや今後に活かせる経験について記載します。

「自分の強みって何だろう?」「人に自慢できるような特技がない」と悩んでしまう場合は、友人や家族などに意見を聞いてみるのも一つの方法です。

第三者から客観的な意見をもらい、自己分析を深めることで、説得力のある自己PRが思いつく可能性があります。

また、自分の性格が「行動が遅い」なら「慎重な性格」に変更しましょう。「計画性がない」なら「いつも柔軟に対応できる」と言い換えると自己PRも考えやすくなるでしょう。

職務経歴書を具体的に作るときに気をつけたいポイント

職務経歴書を作るときには、以下の6つのポイントが重要になります。

  1. 面接で深掘りされることを想定しておく
  2. 応募する施設が求めている人材ということを伝える
  3. スキルや経験は具体的に記入する 
  4. わかりやすく伝わりやすい文章を作成する 
  5. 履歴書との一貫性を意識する 
  6. 異業種から転職は前職で培ったスキルや経験をアピール

選考をスムーズに進めるためにはどのような点に注意をしたらいいのか、一つずつ確認しておきましょう。

面接で深掘りされることを想定しておく

職務経歴書は書類選考だけではなく面接時にも利用されるため、深掘りされることを想定して作成する必要があります。

特に、業務内容や志望動機は細かく質問されやすい部分なので、どのような質問にも対応できるようにしっかり準備しておきましょう。

また、転職回数が多い場合は「仕事が続かない」という印象をもたれやすいため、保育士を辞めた理由を聞かれた際に相手を納得させられるかが重要です。

辞めた理由を用意する際は実際に保育士を辞めたいと感じた理由と、建前上の理由を分けておくとマイナスな印象を与えにくいですよ。

応募する施設が求めている人材ということを伝える

職務経歴書を作成するときには、自分が応募する施設が求めている人材であることを伝えるのも重要です。

各施設が求めている人材像は、それぞれの施設によって異なるため、求人や公式サイトなどで事前にチェックしておきましょう。

職務経歴書を作成する前に情報収集しておけば、自分のスキルが応募先でどのように活かせるのかアピールしやすくなります。

例えば、リトミックに力を入れている施設であれば、リトミック指導員の資格を持っていることをアピールできれば選考で優位に立ちやすくなるでしょう。

ただし、理想の人材像と実際の自分が合わないのに、無理に応募先の人材像に寄せてアピールをすることは良くありません。

万が一、嘘をついて採用されたとしても業務が始まってから「やっぱり仕事が合わない」と自分自身が後悔する恐れがあるからです。

そのため、応募先の希望する人材像と自分の間で合う部分を見つけて、自然な流れでアピールできるのが理想的です。

スキルや経験は具体的に記入する

職務経歴書では、これまで経験したことやスキルを具体的に記載することも大切です。

「〇人くらいの施設」や「〇歳の子どもを担任した」など、具体的な数字を挙げられる場合はしっかり数字で示しましょう。

具体例を出すことによって、採用側もイメージしやすくなり、説得力のある文章になります。

また、経験談はマニュアル本などに掲載されたありきたりな話ではなく、自身が実際に経験したエピソードを伝えることが重要です。

面接官は毎年何百人という膨大な応募者と面接を行うため、マニュアル本に掲載されたような話は一通り経験しています。

そのため、自分らしさが光るオリジナルのエピソードのほうが面接官にも印象が残りやすく、選考で有利に働く可能性があるでしょう。

また、現在勉強中の資格がある場合は挑戦中であることを記載しておくと、「向上心がある人」と好印象を持たれることもあります。

わかりやすく伝わりやすい文章を作成する

職務経歴書は、わかりやすさや伝わりやすさを意識して文章を作成しましょう。

アピールしたいことが沢山あり、ごちゃごちゃした文章になってしまうと、本当に伝えたいことが伝わりにくくなってしまうからです。

特に、1文の長さが100文字を超えるような場合は、読みづらくなる可能性があるため、もっと文章を短くできないか読み直してみましょう。

どうしても文章が長くなってしまうときは、「箇条書き」や「見出し」を使うと文章をわかりやすくまとめることができます。

また、わかりやすい文章を書くことが苦手な方は、職務経歴書や履歴書など提出書類を添削してくれるおすすめの保育士転職サイトを利用しましょう。

スクロールできます
求人数書類添削
ヒトシア保育5,685件対応
保育士人材バンク32,039件対応
保育士バンク69,169件対応
保育士ワーカー24,640件対応
マイナビ保育士18,156件対応

※求人情報は2025年1月1日時点の情報です。

上記の保育士転職サイトは専任の担当者があなたの良さや魅力が、採用担当者に伝わるように仕上げてくれます。

履歴書との一貫性を意識する

職務経歴書は、履歴書との一貫性を意識するのもポイントです。

例えば、履歴書で日付を和暦で記入したなら、職務経歴書でも日付は和暦に合わせて作成するほうが統一感があります。

特に、退職日などの確認が必要になった際、履歴書と職務経歴書で表記がバラバラだと混乱しやすく、すぐに確認が取れない可能性も考えられます。

また、履歴書と職務経歴書はそもそも以下のような違いがあり、「基本情報」か「これまでの職歴・実務経験」かによって記載内容を分けることが重要です。

スクロールできます
履歴書学歴や住所など応募者の基本情報
職務経歴書応募者のこれまでの勤務先やその業務内容

異業種から転職は前職で培ったスキルや経験をアピール

異業種から転職する際は、前職で培ったスキルや経験を職務経歴書でアピールすることも大事になります。

異業種からの転職は、保育士未経験からの挑戦になるため、「採用されないんじゃ…」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、現在の保育業界は人手不足で、未経験OKの求人も多いため、やる気やポテンシャルがある方なら採用される可能性は十分にあります。

特に、保育士はコミュニケーション能力が必要とされるため、これまで接客業の経験がある方なら前職で培ったスキルが役立ちます。

このように保育士でも通用するスキルや経験がある場合は、職務経歴書でしっかりアピールすることが重要です。

スキルや経験が豊富な場合は、箇条書きでまとめましょう。

また、「保育士資格以外にあんまりアピールできるものがないな」という場合は、保育士資格を取得するまでの努力についてまとめることも有効です。

保育士は職務経歴書で何を見られている?

保育士の職務経歴書の中で採用側がチェックしている項目は主に以下のポイントです。

  1. 保育に対する姿勢から熱意や人柄が見られている
  2. どのような施設でどのような経験をしてきたのか 
  3. これまで在籍していた施設ではどのくらい勤務していたか

どのような情報を含めると採用側の目に留まりやすいのか、それぞれのポイントについて詳しく紹介します。

保育に対する姿勢から熱意や人柄が見られている

まず、職務経歴書は志望動機や自己PRを通じ、保育に対する姿勢から熱意や人柄が見られます。

例えば、志望動機が「保育士として仕事の幅を広げたい」「キャリアアップを目指したい」などであれば向上心があると判断されやすくなるでしょう。

一方、志望動機が「土日の休みが取りやすい」「給料が良い」など待遇面ばかりだと、条件で仕事を選んでいるという印象が強くなるので注意が必要です。

そのため、志望動機や自己PRでは保育士の仕事のどのような点が好きで、どのような信念で仕事をしているのか伝えることが大切です。

どのような施設でどのような経験をしてきたのか

職務経歴書では、どのような施設でどのような経験や取り組みをしてきたのかもチェックされます。

保育業界で長年勤務している人事担当者なら、勤務していた施設形態や規模からどのような業務内容だったかは大体の察しがつきます。

そのため「自分が中心となって成し遂げた」など見栄を張って成果を誇張すると、質問で深掘りされて墓穴を掘る可能性があるのでおすすめできません。

それよりも自分が実際に経験した行事や保護者対応などから得た教訓や気づきなどをアピールするほうが正直さが伝わり好印象に写るはずです。

また、困難やトラブルが生じたときに、どのようにしてその問題を乗り越えたか実際の体験談があると大きな強みとしてアピールできます。

これまで在籍していた施設ではどのくらい勤務していたか

職務経歴書では、これまで在籍していた施設でどのくらい勤務していたかもチェックされます。

なぜなら、1つの職場での勤務期間が長いほうが、職場に定着してくれる可能性が高いと判断されやすいからです。

せっかく長い時間をかけて採用や研修を行っても、すぐに仕事を辞められてしまうとこれまでの時間と労力がすべて無駄になってしまいます。

そのため、採用側はできるだけ長く勤務してくれる人材を求めているため、勤務先での在籍期間が長い方は選考で有利になるでしょう。

一方、転職回数が多かったり、前職の在籍期間が短い場合は面接時に理由を聞かれる可能性が高いため、納得させられる理由を用意する必要があります。

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