保育士の中で「40代になると転職が難しいのでは?」と不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、保育のキャリア編集部がアンケート調査を実施したところ、40代の保育士でも転職のチャンスは十分にあることがわかりました。
本記事では保育士の採用担当経験者30名へのアンケート調査をもとに、40代保育士の転職事情を詳しくご紹介するのでぜひ参考にしてください。
- 保育士は40代でも正社員として採用される可能性が高いことが判明
- 40代で保育士未経験の場合でも正社員として採用される可能性はある
- 40代の保育士が転職活動をする際は子育て経験や実務経験などから即戦力をアピールしよう
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保育のキャリア編集部
保育のキャリア編集部は当メディアを1年以上運営する中で、保育士の転職サイトや職場での人間関係、残業、年収に関する調査を1,401名の保育士や保育士経験者にアンケートを実施してきました。毎日チェックしている保育士向け転職サイトの変化やアンケート調査で得られた保育士の声や自身がエージェントサービスを利用してきた経験を当サイトのコンテンツに反映させています。
当コンテンツは構成・執筆・編集を保育のキャリア編集部が担当し、アイキャッチデザインの作成を外注デザイナーが担当して作成されています。
保育のキャリア編集部はクラウドソーシングのサービスを通して、保育士の採用担当経験者に40代保育士の採用についてのアンケート調査を実施しました。
採用担当者経験者30名を対象としたアンケートでは、以下の質問に回答してもらいました。
- 性別
- 年齢
- 40代の保育士から応募があった際は採用の対象でしたか?
- 3の理由を教えてください
- 40代で未経験から正社員を希望する方は採用の対象でしたか?
- 5の理由を教えてください
- 40代の保育士に対してはどのような活躍を期待していますか?
上記のアンケートから取得した回答は保育士の転職事情を理解している保育のキャリア編集部が、最適な口コミに厳選するために承認作業を行いました。
承認作業の結果は以下のとおりで、性別と年齢構成を示しています。
- 女性:21名
- 男性:9名
以下は回答者の年齢構成を示しています。
- 20歳以上30歳未満:3名
- 30歳以上40歳未満:14名
- 40歳以上50歳未満:9名
- 50歳以上60歳未満:4名
当コンテンツではアンケートで取得した意見の一部を活用しており、回答に誤字脱字がみられた場合は当コンテンツの読者が内容を確認しやすいように修正をしていますが、内容に変更を加えていません。
また、保育のキャリア編集部は以下のWebサイトに掲載されている情報や自身の知見に基づいて当コンテンツを作成しています。
保育士は40代でも転職できる?
40代から保育士として転職を考える場合、年齢が気になりますよね。
保育のキャリア編集部が保育士の採用担当を経験したことがある30名の方にアンケートを実施したところ、40代の保育士であっても多くの保育施設が必要としていることがわかりました。
ここでは、40代の保育士に向けてこれから転職活動をする前に知っておきたいアンケート調査の結果をご紹介します。
- アンケート調査からは9割の保育園では40代でも正社員として採用の対象となる
- 40代で未経験者から保育士を目指しても採用される可能性はある
- 保育士から異業種への転職は40代からだと難易度が高め
- 40代の保育士に期待される役割と働き方
特に、期待される役割を押さえておくだけでも面接対策になるため、ぜひ参考にしてください。
アンケート調査からは9割の保育園では40代でも正社員として採用の対象となる
アンケート調査によると、保育園の9割が40代の保育士を正社員として採用の対象としています。
回答数(割合) | |
---|---|
採用対象 | 27件(90%) |
採用対象外 | 3件(10%) |
つまり、40代という年齢は保育業界で大きなハードルにはならないことがわかります。
実際、保育士としての経験が豊富な方はもちろん、転職して保育歴が浅い方や未経験の方でも、社会人経験や人生経験が評価されて採用されるケースもあることが特徴です。
保育園の多くが以下のような点で40代保育士を評価しており、歓迎していることがわかりました。
- 子育て経験を活かせる
- 保護者対応や子どもとの関わりに落ち着きがある
また、保育士不足が深刻な園では応募してくれるだけでもありがたいといった声も確認できました。
以下では、「40代保育士からの応募は採用対象」と回答した担当者の声をまとめているのでぜひ参考にしてください。
40代といっても保育歴が長い方もいれば、転職してきて保育経験は浅くても社会人としての基礎がしっかりできている方もいる。人生経験と共に個人としての強みや個性も形づくられている年代でもある。ある程度の年齢上限を作るにしても「40代だから」という理由のみで採用の可能性がなくなる、激減すると言うことはなかった。
貴重な中堅保育士さんなので、歓迎です。
今までの経験や、希望のポスト(主任、園長を目指す方もいるため)をしっかり確認していました。
40代の保育士からの応募は、経験豊富で落ち着いた対応ができるため、歓迎しています。子どもとの接し方や保護者対応が安定している点が魅力だからです。また、チーム全体に良い影響を与え、長期的に活躍できる可能性が高いと考えているからです。
保育士不足の今、面接に来てもらえるだけでありがたいです。働きたいという意欲があれば基本的には採用。転職を繰り返している方は要検討。
補充したい時間帯に稼働可能であれば、年齢は特に関係なく採用対象になる。年齢よりも、働く意欲や人柄を見て園の雰囲気に合っているかどうかが大切なところだと思う。
大体50代くらいまでを対象としていましたが、年齢よりも人柄や経歴を対象に判断していました。
現場では常に人が不足しています。
その中で経験がある人材は即戦力となり、非常に助かります。
どのような保育観を持っているかを面談で確認し、園の方針と大きくズレていなければ採用してきました。
40という年齢だけを見て何か問題があるということはない。体力とやる気、実力があるなら年齢は関係ない。こちらとしても人員不足の問題があるので、なにも若手が全てとは考えていない。
40代の保育士は、子育て経験がある場合や社会人経験が豊富な場合が多く、保護者とのコミュニケーション力や子どもに対する対応力が期待できるため、採用の対象としていました。また、年齢に関係なく、保育への熱意や柔軟性が見られる場合には積極的に採用していました。当園では、スタッフの年齢層を多様にすることで職場の安定感や幅広い視点を確保する方針がありました。
基本的に人柄重視の園だったので年齢に関しては制限はありませんでした。
正直常に人員不足だったので、年齢にこだわる事はなく応募していただける方は大変ありがたかったです。
アンケート調査の結果、転職回数が多いなどの理由がなければ40代の保育士であっても正社員として採用される可能性があることがわかりました。
転職を考えている方は、いくつかの保育園に応募してみるといった積極的な行動をするようにしましょう。
40代で未経験者から保育士を目指しても採用される可能性はある
40代で業界未経験の方でも保育士として採用される可能性はあります。
実際に、アンケート結果では40代の未経験者でも正社員で採用を検討するという担当者が半数を超えていました。
回答数(割合) | |
---|---|
採用対象 | 17件 |
採用対象外 | 13件 |
これはどこの保育施設でも保育士が不足しているいう問題もありますが、40代ならではの経験や人柄が採用につながっていると考えられます。
40代の未経験であっても以下のような理由から保育士を目指すことができます。
- 子育てや社会人経験が活かせる
- 保育現場の人手不足が深刻
- 人柄重視の採用基準がある
以下では、採用担当者に「40代で未経験から正社員を希望する方は採用の対象でしたか?」と質問した際の回答をご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
何歳でも働きたいという気持ちがある方は採用の対象になります。
即戦力がほしいと言うのが率直な思いではあるが、保育士の成り手がない、保育士不足が深刻な昨今、シフト制で土曜日などの勤務可能な正社員を希望してくれる方は貴重でもある。ただ、経験不足はかなり懸念されるところなので一人立ちできるまでの現場フォロー体制作りが大変にはなる。応募してきた方の人となりが採用決定にはかなり重要となる。
フルタイムパートでしばらく働いもらい、自身がやっていけると思えて、仕事も真面目にできていれば、正社員もあり。
人出不足であったので、未経験者でも育児経験のある方や資格のある方は面接を受けました。
小規模なので資格があれば後は本人次第だと考えています
未経験であっても、他の仕事でのスキルや経験を活かせる場合が多いからです。
特に、コミュニケーション能力や問題解決能力、チームワークなどはとても重要だと考えています。
未経験であっても、熱意や学ぶ姿勢があれば成長が期待できると考えています。また、40代の応募者は人生経験が豊富で、保護者や子どもに寄り添う力が強い場合が多いと感じています。当園では未経験者向けの研修制度を整えており、実践を通じてスキルを習得できる環境を提供しているため、未経験者でも安心して働けるようにしています。
思いと、それまでの社会人経験があれば加味します。
私自身、保育業界出身ではなく、育休中に保育士資格をとった経験の持ち主なため、何故新しく保育士としての一歩を踏み出そうとしたのかなど、お話を聞くようにしていました。
ただし、保育園によっては40代保育士の体力面や、未経験ということでスキルを懸念して採用を見送られることもあります。
以下では、40代で未経験から正社員を希望する方は採用の対象ではないと回答した方の理由をご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
新卒であれば採用しますが40代未経験で正社員は採用を迷うところが正直です。
経験者であればもちろんいいのですが。
保育士としての経験が重要で、早い段階で実務に慣れる必要があるからです。また、即戦力としてのスキルを求めるため、未経験の場合は業務についていくのが難しいことがあるからです。
リスクが高く採用する気にはなれない。大手企業など特異な経歴があれば考えなくもない
経験ありの方を積極的に採用していたため
その年代で1から指導するのは経験者を相手にするよりも大変だから。時間がネックになる。出来れば即戦力が良いと考える。採用範囲としてその年代での未経験者は想定していなかった。
未経験で40歳だと他の職員が気を遣ってやりづらいのでお断りします。
保育士は人手不足の傾向にあることから、即戦力の人材が求められていることがわかります。
40代の未経験者は教育コストも高いことから、採用の対象外となっている園もあるようです。
40代で未経験から保育士を目指す場合は、子育て経験を活かして子どもとの接し方を理解していることや社会人経験をアピールするようにしましょう。
また、パートから働き始めることができる方は、正社員登用制度がある保育園を検討すると、非正規雇用から正社員雇用として働くことができますよ。
保育士から異業種への転職は40代からだと難易度が高め
40代で保育士から異業種への転職は難易度が高めのため、業界変更は慎重な行動する必要があります。
なぜなら、新しい職場が即戦力を求めるケースが多く、未経験領域での採用枠は限られがちだからです。
例えば、デスクワークを主軸とした職種へ転向したい場合、パソコンの操作や事務スキルで一定の知識や実績を証明する必要があります。
資格取得や短期講座などでスキルを身につければ道が開ける可能性はありますが、準備期間や学習時間を確保できるか、見極めが不可欠です。
資格取得や勉強に割ける時間が限られている場合、保育士としての実務経験を軸に転職活動をするほうがスムーズな可能性があります。
40代の保育士に期待される役割と働き方
保育園の現場では、40代の保育士に対して多くの期待が寄せられています。
アンケート調査の結果からも、以下のような実務経験を活かしたサポートやチーム全体の調整役としての役割が求められていることがわかります。
- 若手保育士のサポート育成
- 保育の安定感と保護者との信頼関係の構築
- 保育現場のバランスを取るリーダー的役割
- 変則勤務への対応や即戦力としての活躍
- 園の方針に沿った柔軟な対応
以下では、アンケートで「40代の保育士に対してはどのような活躍を期待していますか?」と質問した際の回答をまとめているのでぜひ参考にしてくだい。
40代の保育士には、豊富な人生経験や対人スキルを活かして、子どもたちに対して落ち着いた対応ができることを期待しています。また、保護者とのコミュニケーションや他のスタッフへのサポートも重要な役割です。経験を活かして、チーム全体に良い影響を与えたり、長期的に安定した職場環境を作ることを大いに期待しています。
子育てをしてきた経験や、他の園で働いてきた経験などが生かされたり、働いている保育士にも新たな気づきにもつながる事を期待しています。
今までの経験を活かしつつ、若い世代の育成や園全体のバランスをとってもらえるような存在になっでもらえることを期待して採用していました。
40代とあれば保育や子育てを経て経験値が20代の保育士よりあるので経験を生かしながら人員育成にも力を入れて次の世代を作っていってもらいたいとかんがえております。
子供がいる40代の保育士は、手のかかる月齢の子供が多い中で、おおらかな愛情と経験がある年齢層ですし、社会人経験や一般常識が若年層よりも優れている
やはり長く人生を経験されております。
若い保育士達はすぐにストレスを抱えてしまう子達が多いのは事実です。
その支えや精神的な支柱として40代の保育士さんもとても重宝していました。
これまでの人生経験で培った人間関係のコミニケーションのあり方だったり、丁寧なやりとりからの保護者との信頼関係の結び方を発揮してもらえたらいいと思った。周りの人がその姿に感化されて良い風が回ることを期待した。
若い方には無い経験を活かした仕事をしてもらいたいと思いました。
40代の保育士には、豊富な人生経験や社会経験を活かし、子どもたちへの安心感や信頼感を与える働きを期待していました。また、冷静な判断力や職場内での調和を図り、若手職員のサポート役としても活躍してほしいと考えていました。
共に働く20代・30代の保育士をサポートしてくれる活躍に期待して採用していました。
40代でもまだまだこれからだと思うので若い世代のマネジメントや中心になって活躍して欲しい
子どもたちに安心感を与えるような安定感や、若手保育士の指導やサポートを行うなどのチーム全体のスキル向上に貢献してほしいと思っています。
他の仕事を経験している人であれば、その経験を活かして、多様な視点からアイデアや提案をしてほしいです。
ある程度落ち着いた年代ゆえおおらかな態度で同僚を見て子供のことも見て欲しい。年齢を重ねただけの心の落ち着きをもってしっかり仕事をして現場の空気感も良いものにしてくれると良い。そういった点では期待します。仕事内容自体は他と同じだけやってくれれば良いです。
40代の保育士には、職場の調和を保ちながら若手保育士の良き相談役となる役割を期待しています。また、保護者に対しても落ち着いた対応をすることで信頼関係を築き、安心感を与える存在になってほしいと考えています。さらに、子どもたちへの優しいまなざしや経験に基づいた対応力を活かし、保育の質を向上させる役割を担っていただけると期待しています。
保育の仕事をしてきたのであれば、保育士としてのスキル(ピアノ、製作、事務作業など)に期待します。
今まで培ってきた経験と相違する場面があるかもしれないので環境に柔軟に対応できることも大切でした。また新卒とは違い社会人としての基礎がしっかりしている事も期待します。
今までの保育経験や既婚者なら自身の育児経験などを活かして保護者へ寄り添ってもらえたり、早番や遅番など変則的な働き方をしてもらえたり、他の職員のサポートや立ててくれる方を期待しています。
アンケート結果からも、40代の保育士は保育業務だけにとどまらず、若手保育士のサポートや保護者対応など園の成長を促す中核的な役割に期待されています。
そのため、転職活動をする際は若い保育士を指導した経験や、保護者対応で信頼関係を築いてきたことをアピールすると採用担当者から選ばれやすいと考えられます。
40代保育士の平均年収は425万〜426万円ほど
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、40代保育士の平均年収は425万〜426万円ほどとされています。
年収は40代前半から後半にかけてわずかに上昇する傾向にあります。
年収 | |
---|---|
40〜44歳 | 425.03万円 |
45〜49歳 | 426.22万円 |
出典元:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「保育士」
ただし、年収は地域や保育施設、雇用形態によって異なります。
特に、都市部では家賃補助や手当など福利厚生が充実しているため、収入が平均ほどでも自由に使えるお金が多くなることもあります。
また、認可保育園では処遇改善手当が支給されることもあるため、職場選びをする際は事前に福利厚生や手当を確認しておきましょう。
40代の保育士が転職を成功させる方法
40代保育士が転職活動をする際は、若手の保育士と比べて採用されにくいことがあります。
しかし、転職活動の仕方によっては希望の職場で働くことは可能です。
これから転職活動を考えている40代保育士は以下の4つの項目を押さえておきましょう。
- 転職先の保育園で実現したい目的を明確にする
- 保育士を指導した経験があれば面接や書類でアピールする
- 今後のライフステージの変化を考慮した雇用形態を検討しよう
- 40代の転職活動はスケジュール管理が肝になる
40代の保育士はより計画的に転職活動をする必要があるため、目的を明確にして慎重に進めるようにしましょう。
転職先の保育園で実現したい目的を明確にする
40代の保育士が転職を成功させるには、新しい職場でどのように働きたいのか、どんな目的を達成したいのかを具体的に考えておきましょう。
例えば、以下のような目標を明確にしておくと方向性がぶれにくいです。
- 乳児保育の専門性をさらに深めたい
- 園長としてマネジメントに取り組みたいなど
こうした目的意識を明確にすることは、採用担当者に「この人は長期的に貢献してくれる」という印象を与えやすくなります。
さらに、応募先の保育理念やカリキュラムと自分の目標が一致していれば、相性の良さが評価されやすく、転職の成功率も高まると考えられます。
また、転職の目的を明確にしておくことで、ブラックな保育園を避けることにもつながりますよ。
保育士を指導した経験があれば面接や書類でアピールする
40代のベテラン保育士の方は後輩や新卒などの保育士を指導した経験を持つ方もいるのではないでしょうか。
指導経験が多い保育士は、主任やリーダー候補として採用される可能性もあるため、提出書類や面接で指導経験をアピールしましょう。
「園全体の保育方針を踏まえながら、後輩指導に取り組んだ結果、園児とのかかわり方が改善された」など、エピソードに説得力があると評価されやすいです。
後輩保育士への指導経験は保育士転職において強みになるため、実績や経験を適切に伝えられるようにエピソードを思い返してみましょう。
今後のライフステージの変化を考慮した雇用形態を検討しよう
保育士が40代で転職する際は、今後のライフステージやライフスタイルがどのような変化しそうかも考慮しておきましょう。
40代は家族の状況が大きく変わる時期です。
子どもの学校行事や進学、親の介護が必要になる場合もあり、仕事と家庭のバランスがこれまで以上に重要になります。
正社員だけでなく、パートや契約社員といった柔軟な雇用形態を検討することも有効です。
- パート・契約社員
-
勤務時間や日数を調整しやすいです。家事や育児、介護など家庭での役割が多い場合、短時間勤務が可能な雇用形態は大きな助けになります。パート勤務は休日を増やしやすいため家族の予定に合わせた働き方もしやすいです。
- 正社員
-
昇給や賞与が期待でき、長期的なキャリア形成に適しているため、経済的な安定を重視する方には適しています。
転職活動をする際は「短時間勤務で家庭との両立を優先する」「特定の曜日だけ働きたい」などの希望から雇用形態を決めてから求人を探すようにしましょう。
正社員にこだわらず自身のライフステージに最適な雇用形態を選ぶことで、より長く安心して保育士を続けやすくなりますよ。
40代の転職活動はスケジュール管理が肝になる
40代の保育士転職は面接日程や応募書類の提出などのスケジュール管理が重要です。
40代の保育士は即戦力として採用されやすいですが、20代や30代と比べてチャンスに限りがある傾向にあるからです。
仕事や子育て、家事を抱える中ではスケジュール管理だけではなく、転職活動にまとまった時間を取ることも難しいため、エージェント機能付きの転職サイトを活用しましょう。
エージェント機能付きの転職サイトは以下のような転職サポートを無料で提供しているため、管理や転職活動にかかる負担を軽減できます。
- 面接日程の調整
- 必要書類の準備
- 提出書類の添削
- 面接対策
- 求人の提案など
以下の表では、エージェント機能が付いているおすすめの保育士転職サイトをご紹介しているでぜひ参考にしてください。
※求人数は2025年2月1日時点の情報を参考にしています。
また、保育士転職サイトを掛け持ちすると転職サイト間での面接日程を管理する必要がありますが、転職できるチャンスを広げることもできますよ。
40代の保育士転職はスケジュール管理が重要になってくるため、エージェント機能付きの転職サイト2〜3社を上手に活用しつつ効率的に転職活動を進めていきましょう。
40代保育士におすすめの転職先
保育士の働く現場は、認可保育園だけではありません。
特に、40代の保育士は転職後の短期離職を避ける必要があるため、自身の悩みや懸念点が解消されやすい職場を選びましょう。
ここでは、40代の保育士ならではの悩みを解消できる転職先をご紹介しています。
保育施設の特徴についてあまり詳しくない方は、施設ごとの特色をぜひ参考にしてください。
若い保育士との人間関係が気になる方は企業内保育所
若い保育士との人間関係が気になる方は、職員同士がコミュニケーションを取りやすい企業内保育所への転職を検討しましょう。
企業内保育所は行事や職員数が少なめで業務負担が少なめなことから、職員間でコミュニケーションを取りやすく人間関係の構築がしやすいです。
職場によっては若い保育士が多い環境もありますが、大規模な保育園とは異なり職員の距離が近いため、相談や情報共有がスムーズに行いやすいですよ。
体力的な問題を懸念している方は小規模保育園
40代になって体力的な問題を気にしている方は、室内中心の遊びを行う小規模保育園への転職を検討しましょう。
小規模保育園とは、定員数がおおむね6名~19名の少人数制の保育施設のことで、施設面積が比較的狭めの傾向にあり、園庭がない場合も少なくありません。
その分、室内遊びを工夫することになるため、一人ひとりの園児と密接にかかわることができ、家庭的な保育を実現しやすい環境といえます。
また、小規模保育園は行事も一般的な保育施設よりも少ない傾向にあるため、準備や会議の残業による負担軽減にも期待できますよ。
仕事が覚えられるか不安な方は勤務したことがある施設形態
これまで経験のない施設形態を転職先に選ぶと、覚えることが多くなる可能性があります。
勤務したことのある施設形態を選ぶと、基本的な業務内容は共通しているため、新たに覚えるべきことが少ないです。
例えば、認可保育園の経験がある方は、転職先に認可保育園を選ぶことで園独自のルールを覚えるだけでスムーズに馴染めます。
新しいことに挑戦したい場合でも、補助業務から始めることで無理なく適応可能です。
安心して働ける環境を選ぶことで、50代・60代と将来的に長く続けやすい職場を見つけられるでしょう。