50代保育士は転職できる!転職を成功させる5つの求人の選び方も解説

50代保育士の転職事情

保育士は50代でも転職できるのだろうかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

保育現場ではベテラン保育士の経験が必要とされているため、50代からでも転職することができます。

保育のキャリア編集部では保育士の採用担当経験者に50代保育士の採用についてアンケートを実施しました。

採用担当者が50代保育士の応募にどのようなことを考えているのかや、期待している働き方まで紹介しているのでぜひ参考にしてください。

この記事の要点
  • アンケート結果では50代保育士の転職を受け入れいている採用担当者が多いことがわかった
  • 50代保育士には子どもだけではなく保護者や若手保育士に与える安心感が求められている
  • 転職活動をする際は正社員以外の選択肢も検討すると採用のチャンスが増える

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当コンテンツについて

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著者情報
保育のキャリア編集部

保育のキャリア編集部

保育のキャリア編集部は保育士の転職・キャリアに関する専門メディアを1年以上運営しています。これまでに1,421名の保育士および保育士経験者を対象とした独自アンケート調査を実施し、転職サイトの実態、職場での人間関係、残業問題、年収事情など、保育業界のリアルな声を分析・発信してきました。また、編集部は日々保育士向け転職サイトの動向を継続的にチェックし、実際にエージェントサービスを利用することで、利用者視点に基づいた情報発信をしています。さらに、編集部は保育士が気になる職場の内部情報を調査できる口コミサイトのほいくreviewsも運営し、転職を検討する保育士がより良い選択をできるようサポートしています。私たちは保育人材が思う理想的な働き方の実現するために保育のキャリアを運営しています。

当コンテンツは構成・執筆・編集を保育のキャリア編集部が担当し、アイキャッチデザインの作成を外注デザイナーが担当して作成されています。

保育のキャリア編集部はクラウドソーシングのサービスを通して、保育士の採用担当経験者に50代保育士の採用についてのアンケート調査を実施しました。

50代保育士の採用についてアンケートを実施した証拠
保育士の採用担当者に50代保育士の採用について質問したアンケート調査

採用担当者経験者26名を対象としたアンケートでは、以下の質問に回答してもらいました。

  • 性別
  • 年齢
  • 50代の保育士から応募があった際は採用の対象でしたか?
  • 3の理由を教えてください
  • 50代で未経験から正社員を希望する方は採用の対象でしたか?
  • 5の理由を教えてください
  • 50代で保育士にブランクがある方から応募があった際は採用の対象でしたか?
  • 7の理由を教えてください
  • 50代の保育士に対してはどのような活躍を期待していますか?

上記のアンケートから取得した回答は保育士の転職事情を理解している保育のキャリア編集部が、最適な口コミに厳選するために承認作業を行いました。

承認作業の結果は以下のとおりで、性別と年齢構成を示しています。

  • 女性:21名
  • 男性:5名

以下は回答者の年齢構成を示しています。

  • 20歳以上30歳未満:1名
  • 30歳以上40歳未満:12名
  • 40歳以上50歳未満:8名
  • 50歳以上60歳未満:5名

当コンテンツではアンケートで取得した意見の一部を活用しており、回答に誤字脱字がみられた場合は当コンテンツの読者が内容を確認しやすいように修正をしていますが、内容に変更を加えていません。

また、保育のキャリア編集部は以下のWebサイトに掲載されている情報や自身の知見に基づいて当コンテンツを作成しています。

目次

保育士は50代でも転職や職場復帰はできる?

50代の保育士は正社員として別の施設に転職することができます。

ただし、転職活動をする際は、「年齢がネックになって苦労するのでは?」と気になりますよね。

そこで保育のキャリア編集部は保育士の採用担当を経験したことがある26名に、50代保育士の採用に関するアンケート調査を実施しました。

アンケート調査の結果、以下のような50代保育士の転職事情がわかりました。

  1. ベテラン保育士としての経験値を必要としている施設は多い
  2. 50代の保育士未経験の方が転職する際はハードルが高くなる
  3. ブランクがあっても50代から保育士として職場復帰できる
  4. 50代の保育士が現場で求められている働き

50代で転職を検討している方は、自身の状況に合わせて転職事情を参考にしてみてください。

ベテラン保育士としての経験値を必要としている施設は多い

保育士は50代からでも別の施設へ転職できる可能性が高いです。

50代まで保育士として勤めてきたからこその経験が評価されており、転職を歓迎している施設もあります。

実際に、保育のキャリアが実施したアンケート調査では、9割以上の採用担当者が50代保育士を採用対象としていることがわかりました。

回答数
採用対象25件
採用対象外1件
50代の保育士から応募があった際は採用の対象でしたか?と質問した結果

引用:50代保育士の採用に関するアンケート調査の結果

アンケートで採用対象と回答してくれた方に理由を聞いたところ、以下のような回答が得られましたのでぜひ参考にしてください。

スクロールできます

園の方針として、経験豊富な保育士を歓迎しており、子どもたちへの対応力や保護者対応のスキルを重視していた。体力面での懸念はあったが、補助的な役割やパート勤務など柔軟な形での採用を検討していたため、年齢だけで不採用にすることはなかった。

現役、あるいは経験があれば基本的には採用の対象とはなりますが、あとは正規なのか非正規なのかという部分でも合否の判定には差があります。正規、あるいは非正規でも1日の勤務時間フルタイムであれば合格には近づきます。非正規の場合であれば、日中より閉園まで、あるいは開園から勤務できるのであれば採用を考えていました。もちろんあとは園の方針や若い先生との相性や性格が合いそうな人か、そもそも子どもが大好きで、50代からもどんなキャリアアップや先生になりたいのかなども大事になると思います。

園を運営するうえで、保育士の数は重要です。どこの園でも保育士、幼稚園教諭の免許があることは保育士人数表にカウントできるので重宝されると思います。50代でも、60代でも応募があれば採用の対象になります。また、補助金の金額にも関わってきます。

経験豊富な保育士の知識や落ち着いた対応を重視しており、50代の方でも採用対象としています。園の方針や指示を的確に理解し、若手職員の良い手本となること、また子どもたちに安心感を与えられることを期待している為です。

年齢問わず条件が合えば 採用していました。むしろ 若い保育士さんの中には年配の保育士さんが来ることを期待されてることも多いです。

年齢層を幅広くいる保育園でありたかったから。また、子育て経験がある50代の先生を入れることによって保護者が悩みを言いやすい環境作りの一つになるから。

病院のスタッフを預かる保育室の室長だった時に、パート保育士を募集。保育室は登録児童数は多かったものの、日の利用は少なく20名前後。規模的には小さいこともあり、40代以上の面接希望者は多く保育士を募集すると月に数名は面接希望者がいるくらいだった。
日勤だけでなく夜勤預かりもあった為、夜勤が月に一度でも出来る方はとても貴重で即採用となることが多かった。

保育士不足なので、基本的に採用です。ただし、転職を繰り返しているような履歴書だったり、退職月が3月でなく年度途中の方は警戒します。

とりあえず現状は質より量なので年齢は考慮したいないし、面接でよっぽどひどくなければほぼ採用していた

特に年齢制限はなく(70代などの高齢者は考えませんが)50代でも若い方、パワフルな方はたくさんいらっしゃるため、のびのび系の自由な方針の園では採用には前向きでした。

アンケートの回答からは、50代ならではの保育士の経験や対応力と、人材不足を補うための需要があることがわかります。

そのため、若手の保育士が多い施設や、人手不足が深刻な施設で積極的に採用されることが考えられます。

ただし、保育士は責任感が求められる仕事柄ということもあり、年度途中で退職した保育士を警戒するといった評価も確認できました。

また、保育士には体力が求められることもあり、年齢を懸念して採用対象外と回答している採用担当者もありました。

このように、50代の保育士は施設によって重宝されているため、気になった施設があれば保育士転職サイトを利用して積極的に応募してみましょう。

50代の保育士未経験の方が転職する際はハードルが高くなる

50代で未経験から保育士の正社員を希望する場合は、採用のハードルが高くなります。

実際に、どこの保育士も人手不足ということもあり50代の保育士を歓迎していましたが、未経験者を採用対象外としている保育施設の割合が増えています。

回答数
採用対象18件
採用対象外8件
50代で未経験から正社員を希望する方は採用の対象でしたか?と質問した結果

引用:50代保育士の採用に関するアンケート調査の結果

採用対象外と回答してくれた採用担当者に理由を聞いたところ、以下のような回答が返ってきました。

  • 子どもへの対応力や保育の基本スキルを習得するのに時間がかかる
  • 体力面で不安がある
  • 周りの若い先生がかなり歳上で初心者の部下を持つことになるから
  • 50代の保育士には管理職を期待しているから
  • 業務を任せる上で難易度や体力的な負担を考慮する必要があるから
  • 若手の指導を受けることに抵抗を感じる人もいるから

実際の回答についてもご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

スクロールできます

未経験の場合、子どもへの対応力や保育の基本スキルを習得するのに時間がかかるため、即戦力として採用するのが難しかった。また、若手の指導を受けることに抵抗を感じる方もおり、園の運営方針と合わない可能性があったため。パートや補助職としての採用であれば、検討の余地があった。

基本的には考えていませんでした。これまでその方がどんな職歴を歩まれてきたかは気になりますが、キャリアアップの面、周りの若い先生たちと中での年齢によるギャップ、またはかなり歳上の初心者の部下ということになると厳しい。

今から業務の全部を覚えられないだろうから

年齢的にこの年代になると管理職的立場になってほしいと思うから。

保育業界における業務の難易度や体力的な負担を考慮する必要があるからです。経験がない場合、即戦力としての貢献が難しいことが予想されます。また、研修や習得にかかる時間が長くなる可能性があり、即戦力を求める企業のニーズに合致しにくい場合があるからです。

やはり未経験の20,30代と、50代とは違いがあります。長期的な雇用を考えた時に、50代で一から若い保育士にたくさんのことを教えられるにはプライドなど性格面で衝突も考えられます。保育士経験があって、ブランクからの50代なら即戦力ですが
今の保育士の人数からして厳しい条件だと感じました。

回答の中にはパートの保育士や保育補助としてであれば、採用を検討する可能性があるという意見も確認できました。

今回のアンケート調査では約30%の採用担当者が、50代で未経験から保育士の正社員を希望する方を採用対象外と回答しました。

しかし、パートの保育士や契約社員、保育補助などからであれば、保育業務を任せてもらえる可能性は十分にあります。

また、正社員登用制度を設けている保育施設で働き始めた場合は、非正規雇用から正社員雇用に切り替わる可能性もあります。

ブランクがあっても50代から保育士として職場復帰できる

保育士としてブランクがある方も、50代から職場復帰をすることができます。

アンケート調査の結果からも、多くの採用担当者はブランクがある50代の保育士を採用の対象としていることがわかりました。

回答数
採用対象25件
採用対象外1件
50代で保育士にブランクがある方から応募があった際は採用の対象でしたか?と質問した結果

引用:50代保育士の採用に関するアンケート調査の結果

これはどこの保育施設も人材不足が深刻というだけではなく、過去の保育士経験やブランク期間に積んだ経験が活きると考えられているからです。

ブランクがあっても50代から保育士に復帰できる理由
  • 過去の経験が活かせる
  • ブランク期間の経験も活かせる
  • パートや非常勤の場合は早番・遅番・延長保育と柔軟に対応してもらえる可能性がある

アンケート調査で「50代で保育士にブランクがある方から応募があった際は採用の対象でしたか?」と質問した際の回答でも、ブランクを気にしていない声が多く確認できました。

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過去に保育経験があり、基本的な業務の流れを理解しているため、比較的早く現場に慣れることができると判断した。ブランクがあっても研修やフォロー体制を整えることで、十分に活躍できる可能性があると考えていた。ただし、最新の保育方針に適応できるかは慎重に見極めた。

基本的には経験のある方はブランクがあったとしても採用の対象でした。それだけ今は保育士が足りていないのが現状でしたので。ただ、ここでも同様に正規なのか非正規なのかで採用のハードルに差があります。

人手が足りないので、パートなら採用した。

複数人担任やフリー、一時預かりクラス担当などまずは環境を見て担当してもらっていた。

自身の子育てが落ち着いたから再度保育士として復帰したい人はそれなりにいます。ただ、年数が経過すればその時代にあった教育が求められますので柔軟に対応できる方が好ましいです。上記の理由と同様ですが、園児の数により保育士の人数は決まっていますので、運営側としては1人でも多くの保育士は確保したいです。

早番遅番延長保育対応ができれば十分に採用の対象となっていました。

ブランクがあっても経験と新しい知識を入れようとする気持ちがあれば、採用対象です。何歳になっても意欲的な方は、好印象です。

私の経験になりますが私の周りでは出産を気に保育士を辞めてしまう方が多かったです。その後も第二子、三子と出産をする方も多く、両立の大変さからどうしてもブランクが空いてしまうことは確かです。
さらには自分の子供を預けて保育園で働くと、自分の子の成長を見逃している気がしてならないので保活を経てまで保育士に戻る方は少ないのかなとも思います。そう言った方が、長いブランクを経て現場に戻ってきて下さることは大変ありがたいことだと思います。
園の規模が大きいと難しいかもしれませんが、私が勤務していた小規模は採用対象でした。

保育士複数担当のクラスに配置し、指導係をつけます。昔の保育と今の保育は違うので、そこを丁寧ね伝えていき、パソコンやiPadに慣れていってもらいます。

ブランクがあっても未経験よりは良い。今までの経験が役立つと思うから。

もちろん採用の対象です。
保育が変わってきているため、新しいことにも柔軟に対応していただけたり、他の保育士とのコミュニケーションが円滑に進められること等、人柄を見ていきたい。

ただし、ブランクがある方は50代から保育士として復帰する際に、時代に合わせた保育方針やITツールに対応できるかが懸念されることがあります。

多くの施設では研修や指導係によるサポート体制が整っていますが、新しい知識に対して意欲的である姿勢を見せるようにしましょう。

50代の保育士が現場で求められている働き

50代の保育士は経験値や存在感が重宝されています。

アンケート調査の結果からは、以下のように子どもたちだけではなく保護者や同僚に対しても安心感を与えるような働き方が求められていることがわかりました。

  1. 子どもたちに安心感を与える存在になる
  2. 保護者との信頼関係を築く力
  3. 若手保育士のサポート役として

「保護者との信頼関係を築く力」や「若手保育士のサポート役」に関しては、40代の保育士にも期待されている働き方です。

50代保育士ならではの働き方として、落ち着いた保育で子どもたちに安心感を与えることが求められています。

また、50代の保育士は子育てが一段落していることが多いことから、シフトに融通が利くことが評価されています。

つまり、パートの保育士として働きたい方は、シフトにある程度柔軟に対応できることもアピールポイントになるということです。

以下では、アンケート調査の結果をご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

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子どもたちに対する穏やかで落ち着いた対応や、保護者との信頼関係構築において期待していた。また、若手保育士の育成や補助的な業務にも貢献してもらいたいと考えていた。体力面の負担が大きい業務は若手と協力しながら分担し、経験を活かした指導や環境づくりを担ってもらうことを期待していた。

もし採用を決めたら経験豊富な部分を活かしてより良い保育を進めてほしい

年齢を重ねた人生経験の深さを活かし、子ども達や保護者の皆様、同僚達と接していくなかで若手保育士へよい影響を与える人材であってほしいです。
若手保育士ならではの視点や気づきもあると思いますが、50代保育士は若手の倍生きている以上、保育はもちろんのこと全てにおいて経験値が豊富だと思っています。
ただ、どうか無理せずに…全力で子ども達に接すると帰宅後どっと疲れることが多いので、体力面で若手保育士にかなわない部分は体力以外で頑張れることあります(声かけや傾聴など)。

子育て経験を活かして保護者の力になったり、子どもへの寄り添いも保育士だけでなく母としての目線でも保育ができる。

若い保育士のサポートを期待して採用します。経験年数は立派な強みです。さりげなく若い保育士をサポートしてアドバイザーとして担ってほしいと思います。

50代の保育士には、豊富な経験を活かした落ち着いた保育や、若手職員の指導・サポート及び、園の方針を理解し、柔軟に対応できること、子どもたちに安心感を与えられることも重要視していました。

50代というと、子育てが一段落している方も多く、通勤距離が近い方は時間の融通が聞く方も多かったので、早番、遅番、通常業務など幅広いご活躍を期待して採用していました。

子どもを優しく見守る点だけでなく、若い職員に対する心のよりどころとなってほしい。

子育て経験をされている方には、ご自分の経験を生かせる場面は沢山あります。人生経験の豊富さから、子どもはもちろん、保護者、保育者に対し、丁寧で落ち着いた接し方が出来るのかなと思います。
柔軟な考えを持って保育士に努めてほしいなと思います。

子育て世代は突発休が多いので、勤務表通りに出勤してもらえる事を想定。イライラせずに、どっしり構えた落ち着きのある存在、ばぁば的な存在として、若い保育士のお母さん的な存在としての活躍を期待します。

今までの保育士での経験を活かしながら子どもたちに対して接してほしいと思っており、他の保育士に対してアドバイスをしていただけるようなことに対して期待をしていることです。

若い保育士さんにはない、周りを包み込む優しさや穏やかさ、若い保育士へのマナーを教えてくれたり
年齢様々な保護者さんの良き相談相手という立場になってくださるのが理想です。

50代保育士の年収は422万〜462万円ほど

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(日本版O-NET)が公表する情報では、50代保育士の平均年収は422.28万〜462.93万円とされています。

平均年収は40代前半から40代後半にかけて1万円ほどしか増えなかったことに対して、50代では後半にかけて40万円ほど増えていることがわかります。

年収
50〜54歳422.28万円
55〜59歳462.93万円
50代保育士の年収

出典元:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「保育士」

ただし、あくまで年収は平均のため地域や施設の種類、雇用形態によって細かく異なります。

民間保育園の場合は、運営母体の違いも影響するため注意が必要です。

そのため、50代で転職活動をする保育士は年収だけではなく、手当や福利厚生なども含めて総合的な評価をして職場を選ぶ必要があります。

50代の保育士が転職活動を成功させる求人の探し方

50代保育士が転職活動を成功させるには、20代や30代の保育士とは違った動きをする必要があります。

これから転職活動をする際は以下の5つの項目を意識して転職先を探すようにしましょう。

  1. 管理職や経験者を優遇する求人を探そう
  2. 年齢不問の求人に申し込む
  3. 転職先に求める条件を絞り込みすぎない
  4. 正社員以外の雇用形態も視野に入れる
  5. 退職金制度がある職場を選ぶと老後資金の足しになる

上記、5つの項目を押さえるだけで求人の選び方から働き方、面接の受け方まで変わってくるのでぜひ参考にしてください。

また、転職活動をする際は以下のような保育士向けの転職サポートを提供している転職サイトを活用するようにしましょう。

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求人数費用年齢不問の求人管理職や経験者を優遇する求人
保育士人材バンク34,128件無料××
保育士ワーカー42,556件無料××
保育士バンク70,377件無料××
ヒトシア保育5,816件無料⚪︎⚪︎
マイナビ保育士18,494件無料××

※求人数は2025年3月1日時点の情報です。

保育士転職サイトは保育士向けに特化した作りになっているので、50代で転職できる職場の紹介や面接対策を行なってくれます。

管理職や経験者を優遇する求人を探そう

50代の保育士が転職を成功させるには、管理職や主任保育士のポジションを狙うのが有利です。

保育施設では、40代〜50代の保育士に若手の育成や職場の手本となる役割を期待しています。

これまで培った経験を活かし、園全体の状況を把握しながら、若手保育士の指導や保護者対応でリーダーシップを発揮することが求められます。

そのため、転職活動では、若手の指導経験や保護者対応の実績を具体的に伝えられるように準備することが大切です。

また、管理職やベテラン保育士を優遇する求人に応募することで、新しい職場でも即戦力として活躍できる可能性が高まります。

年齢不問の求人に申し込む

保育士転職サイトで年齢不問と記載されている求人は、50代の保育士にとって狙い目です。

年齢を問わず人柄を重視して採用する園が多く、これまでの経験やスキルを評価されやすいためです。

また、未経験者可と記載されている求人でも、実務経験のある50代保育士は即戦力として見られることが多く、選考で有利になる可能性があります。

実際に、ブランク明けや異業種から転職した保育士が活躍している例も多く、新しい職場で再スタートを切るチャンスは十分にあります。

転職先に求める条件を絞り込みすぎない

50代の保育士は転職先へ求める条件を絞り込みすぎると、応募できる求人が限られてしまいます。

求人を探す際に以下のような項目を厳しく設定すると、条件に当てはまる職場が段々と少なくなってしまうからです。

  • 園の規模
  • 場所(駅近かどうか)
  • 勤務時間
  • 施設形態など

地域によっては元々の求人数が少ないことがあるため、条件を一つ追加しただけで良い職場に出会う機会を逃してしまうことも考えられます。

そのため、認可保育園以外にも認証保育園認定こども園などで働くことも視野に入れておきましょう。

また、保育園の見学を行うと実際の雰囲気を確認することで、求人票からわからなかった保育施設の魅力に気づくこともあります。

これから転職先を探す方は、柔軟な視点を持って、選択肢を狭めないように転職活動を行いましょう。

正社員以外の雇用形態も視野に入れる

50代の保育士が転職活動をする際は、正社員にこだわらずパートや派遣保育士といった雇用形態も視野に入れることで、より柔軟な働き方ができます。

特に、体力面が不安な場合や家庭との両立を考えている方は、パート勤務を選ぶと勤務時間を調整しやすく負担を減らすことができるからです。

実際に、東京都福祉局の調査では、40代以上の保育士の5割以上がパートとして働いていることが公表されています。

現在保育士として働いている者の雇用形態を見ると、6割以上(63.6%)が「正規職員(以下「正規」
という。)」、約3割(29.2%)が「有期契約職員(パートタイム)(以下「パート」という。)」であった。
女性では、20 代は9割以上が正規である一方、40 代以上になると5割以上がパートである。

引用:東京都福祉局「調査結果の概要」

保育のキャリアが実施したアンケート結果でも、パートとしての採用であれば検討の余地があると採用の窓口を広げることにもつながります。

このように、正社員以外の働き方も選択肢に入れておくことで、体力的な負担を抑えながら、保育士としてのキャリアを長く続けることができます。

退職金制度がある職場を選ぶと老後資金の足しになる

50代で転職を考える場合は、退職金制度があるかどうかを事前に確認することが大切です。

多くの職場では、勤続年数が長いほど退職金が増える仕組みになっています。

また、退職金は必ず設けられている項目ではありませんが、設けられている場合に就業規則に記載があります。

第52条 勤続 年以上の労働者が退職し又は解雇されたときは、この章に定めるところにより退職金を支給する。ただし、自己都合による退職者で、勤続 年未満の者には退職金を支給しない。また、第63条第2項により懲戒解雇された者には、退職金の全部又は一部を支給しないことがある。
2 継続雇用制度の対象者については、定年時に退職金を支給することとし、その後の再雇用については退職金を支給しない。

引用:厚生労働省「退職金」

パートであっても退職金を給付するという旨が就業規則に記載されている場合は、条件を満たすことで支払われます。

特に、社会福祉法人が運営する園では、規定に基づき退職金が支給されるケースが多いため、将来の資金計画を立てやすくなります。

退職金は雇用形態に関係なく支給される場合もあるため、転職前にしっかり確認しておくと安心ですよ。

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