大分県で保育士への転職を考えているものの「求人は本当にあるの?」「給与水準はどうなっている?」と気になる方もいると思います。
大分県では保育士の有効求人倍率が全職種平均の約2倍の水準を維持しており、どこの施設でも人材不足の状態です。
さらに、最大40万円の就職準備金や自治体独自の奨励金など、転職を後押しする制度も充実しています。
大分県で保育士として転職をお考えの方は、今まさに動き出すべきタイミングです。
大分県ならではの転職事情や支援制度などについてわかりやすく解説しているため、ぜひ記事を参考に次のキャリアへの第一歩を踏み出してみてください。

保育士転職のいろは編集部
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大分県の保育士の有効求人倍率は沖縄・九州地方で最も低い
こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」を見ると、大分県の保育士の有効求人倍率は2.47倍で、全国平均の3.88倍よりも低い水準です。
大分県は沖縄・九州地方において、有効求人倍率が最も低い地域となっています。
※有効求人倍率は令和8年1月の情報です。
大分県の有効求人倍率が沖縄・九州地方で最も低い水準にある背景には、県全体で進む少子化・人口減少が影響していると考えられます。
2025年10月時点の県の人口は107万4257人(前年同期108万5198人)で、戦後最少を更新したことが県の人口推計で分かった。出生数は過去最少の5814人で初めて6000人を割った。
引用:毎日新聞「県の人口107万4257人 戦後最少更新 出生数初6000人割れ/大分」
出生数も過去最少を記録しており、少子化の影響は大分県でも避けられない状況です。
しかし、このような中でも保育士の有効求人倍率2.47倍は県内の全職種の有効求人倍率1.29倍を大きく上回っており、高い水準を維持しています。
| 有効求人倍率 | |
|---|---|
| 全職種 | 1.18倍 |
| 大分県 | 1.29倍 |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「職業紹介-都道府県別有効求人倍率(2026年1月)」
これは大分県内で保育士が依然として求められていることを意味しています。
それでは、大分県での保育士の転職市場は、具体的にどのような特徴があるのかを、詳しく確認していきましょう。
全国と比べたときの大分県の転職市場
こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移」によると、令和8年1月時点で大分県の有効求人数は428件、有効求職者数は173人です。
全国全体では有効求人数45,862件に対し有効求職者数は11,829人となっており、全国に比べて大分県の方が求人数も求職者も規模は小さくなっています。
その中でも、有効求人倍率2.47倍となる保育士の求人は圧倒的に需要が高く、大分県内での就職では困りにくい状況です。
保育士を求める施設に対して、転職を希望する保育士の数が相対的に少ない状態ということです。
また、大分県は子供の数だけではなく、人口そのものが減っている傾向があることから、保育士のなり手自体が集まりにくいという課題もあります。
このような構造から、大分県での保育士の転職は売り手市場となっているため、ブランクがある保育士の方にも挑戦しやすい環境です。
勤務先は認定こども園の選択肢が増えてきている
大分県で保育士として働く場合は、以下の施設が主な選択肢になります。
特に大分県では認定こども園が近年多くなっています。
こども家庭庁「都道府県別の認定こども園の数の推移」によると、大分県の認定こども園数は令和7年4月1日時点で207園となっています。
これは令和2年から5年間で約30%増加しており、今後も続く見通しです。
認定こども園の増加に伴い、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を持つ「保育教諭」として働ける求人が増える可能性があります。
より幅広い年齢層の保育に携わりたい方にとっては、認定こども園への就職はキャリアアップとなるため、検討してみる価値があります。
また、求職者の方が参考にできるよう、保育士におすすめの転職サイトに掲載されている大分県の求人数をまとめました。
※求人数は2026年4月2日時点の情報です。
保育士ワーカーは認可保育園の求人、保育士人材バンクは放課後等デイサービスや児童発達支援の求人が多い傾向です。
待機児童数はゼロを記録しているが定員充足率が低下している
こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」では、令和7年4月時点で大分県の保育所等の利用児童数は24,860人、待機児童数は0人です。
同じ九州・沖縄地方の福岡県(29人)や沖縄県(171人)と比較すると、大分県の待機児童ゼロがいかに際立っているかがわかります。
ただし、待機児童数の減少は全国的な流れであり、少子化と子供の受け皿となる保育施設の整備が着実に進んでいると読み取れます。
定員充足率については、大分県は令和3年の91.6%から令和7年の87.8%へと、5年間で3.8ポイント低下しているのが特徴です。
全国平均(88.4%)をわずかに下回っており、定員に対して利用児童数が満たされていない状況が続いています。
この背景には、県土の多くが山間部に占められ、過疎化が進む大分県の地域事情が色濃く表れていると考えられます。
これらの数値から、「大分県って保育士の需要が低いんじゃないの?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大分県は有効求人倍率2.47倍と、実際には保育士の求人ニーズは高水準を維持しています。
また、認定こども園が増加している背景から、今後は幼稚園教諭免許を併せて取得することで、より選択肢を広げられます。
大分県の保育士の平均給与は全国水準と同程度
厚生労働省「職業情報提供サイト(保育士)」によると、大分県と全国の保育士の平均年収は以下のとおりです。
| 保育士の平均給与 | |
|---|---|
| 全国 | 406.8万円 |
| 大分県 | 409.4万円 |
大分県の保育士の給与は平均年収が全国水準とほぼ同程度で、差は約2.6万円にとどまります。
大分県は東京都などの物価が高い地域に比べて、生活コストが抑えられるため、同じ年収でも体感として生活に余裕を感じやすい傾向にあると言えます。
また、平均年収だけでなく、自治体の用意している支援制度も利用することで、更に経済的なメリットを受けられる可能性もあります。
各自治体で保育士に対してどのような支援が行われているのか、事前に確認しておきましょう。
就職準備金の制度も整備されている
大分県では、保育士資格を持ちながら現在保育士として勤務していない方を対象に、就職準備金として最大40万円(無利子)の貸付制度を設けています。
大分県の就職準備金の利用対象となるのは、以下の要件をすべて満たしている方です。
保育士として週20時間以上の勤務を要する
引用:社会福祉法人大分県社会福祉協議会「保育士修学資金貸付等制度実施要綱」
以下に掲げる県内の施設若しくは事業を離職後3ケ月以上経過した者、県外の当該施設等を離職した者、又は当該施設、若しくは事業所に勤務経験のない者。 県内の保育所等に新たに勤務する者。
就職準備金は、転居費用や通勤に要する自転車の購入費など、就職に関わる幅広い準備費用に充てられます。
県内の保育施設で2年間従事した場合は、返還が免除されるため、長く働く予定の方にとってはほぼ給付に近い制度です。
ただし、就職準備金を利用する場合は、原則として大分県内に住んでいる保証能力のある成年者を連帯保証人にする必要があるので注意しましょう。
また、大分県の就職準備金は募集人数に達した段階で締め切りとなるため、早めに申し込む必要があります。
2年以上保育士として働く気がある方にとっては、就職準備金はお得な制度なため、ぜひ検討してみてください。
自治体によっては保育士定着を図った独自制度も実施されている
別府市では、市内の私立認可保育園・認定こども園に新たに正規保育士として就職した方に対し、最大20万円を援助する制度を設けています。
保育士等の保育所等への就労及び定着を図り、入所待ち児童数を減少させることを目的として実施する別府市独自の事業です。
引用:別府市「別府市保育士等就労奨励事業補助金」
別府市保育士等就労奨励事業補助金の対象となるのは、私立認可保育園27か所、私立認定こども園3か所です。
補助金は1年勤務で10万円、2年勤務でさらに10万円が上乗せされます。
返済不要で、申請手続きも就職先を通じてではなく本人が市に直接行う形です。
ただし、申請期間が就職した日から3か月以内と限られているため、忘れずに手続きを行うようにしましょう。
大分県の潜在保育士を対象に職場体験や講習会も実施している
大分県では、就職準備金といった経済的な支援のほかに、潜在保育士を対象に以下のような復職支援を行っています。
| 実施 | 内容 | |
|---|---|---|
| 保育所の優先利用 | 大分市 | 未就学児を持つ保育士が保育所等に就労予定の場合、優先的に入所調整する制度です。 |
| 職場体験講習会 | 大分市 | 公立保育所での体験後、市内の公立・私立保育施設の見学が可能(要予約)です。 |
| 保育のしごとセミナー | 大分市 | 市内の複数の保育施設が参加し、施設の特色や魅力を直接聞ける説明会です。 |
| 保育士・保育所支援センター | 大分県 | 求人情報のマッチング・就職支援・相談を行っています。「保育おおいた」で運用しています。 |
子供を抱える方にとって、復職を阻む原因は経済面だけではありません。
自身が働く前に、自身の子供を預けられる場所が確保できるかどうかが、重要になってくると思います。
その点、大分市の保育所の優先利用制度は、子供の預け場所という難しい問題をクリアできるため、安心して職場復帰を考えられるようになるはずです。
また、ブランクを抱えて「本当にやっていけるのかな…」と不安な方も、事前に職場体験や講習会に参加することで不安を緩和することができます。
保育士の転職市場は人材不足により、各自治体で手厚いサポートが充実しているため、こうした制度をフル活用して現場復帰を目指しましょう。


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